フェンディ、ロンドンとローマの融合で新たなスタイルを提案
イタリア・ローマを代表するラグジュアリーブランド、フェンディは、2024-25年秋冬 ウィメンズコレクションの広告キャンペーンを発表しました。今季のテーマは、ロンドンとローマの融合。英国のサブカルチャーとローマの伝統的なスタイルを融合させ、実用性と遊び心のある新しいスタイルを提案しています。
キム・ジョーンズのビジョン
クチュールおよびウィメンズウェアのアーティスティック ディレクターを務めるキム・ジョーンズは、1980年代のロンドンからインスピレーションを受け、当時のサブカルチャーやスタイルが世界に影響を与えた時代を表現しています。英国の気品と余裕、そしてローマのスタイルが共鳴し、フェンディの「ユーティリティ」という概念に繋がっていることを強調しています。
伝統と破壊が融合した英国的なスタイル
コレクションは、実用的で贅沢、シンプルで劇的、サロンとストリート、都市と田舎という対照的な要素が融合し、伝統と破壊が共存する英国的なスタイルを表現しています。同時に、女性たちがただファッションを楽しむだけでなく、「何かをする」という意志を持って衣服を纏うことを促しています。
ローマの伝統と革新が息づくデザイン
厳格なテーラリング、丸みを帯びたシルエット、リッチなウールの素材使いなど、フェミニンな感性を際立たせるデザインが特徴です。ニットウェアはシルクのリブを使用したり、アラン編みやガンジーセーターのような伝統的な手法を取り入れたりと、英国の伝統的なスタイルを現代的に解釈しています。ドレスは繊細さとタフさを兼ね備え、チュールやオーガンザ、ローマの彫像のプリントなど、様々な素材やモチーフを組み合わせることで、洗練された女性らしさを表現しています。
フェンディの象徴的なアイテムが進化
創業時からのコードとモチーフを現代的に解釈し、過去のスタイルを再構築しています。馬具職人からインスピレーションを受けた「セレリア」は、レザーの乗馬ブーツとして登場し、コレクションの象徴的なアイテムとなっています。サルバドール・ダリがデザインした「FF」ロゴのロリポップホルダーや、デルフィナ・デレトレズ・フェンディのデザインによるジュエリーも、フェンディの歴史と革新性を象徴しています。
遊び心溢れるレザーグッズ
シルヴィア・フェンディが手掛けるレザーグッズは、過去のスタイルを解体し、柔らかな構造で再構築されています。装飾を避け、触感と実用性を追求した、豊かで自然な色合いのレザーを使用した「ピーカブー」「バゲット」「バイ ザ ウェイ」など、人気バッグも進化を遂げています。
スティーブン・マイゼルが撮影を担当
フェンディ 2024-25年秋冬 ウィメンズ広告キャンペーンは、世界的なフォトグラファー、スティーブン・マイゼルが撮影を担当しました。ルーニー・クーク・ニューハウスとカール・ボランダーのクリエイティブディレクションのもと、ロンドンとローマの融合というテーマを美しく表現しています。
フェンディの過去と現在が繋がるコレクション
フェンディ 2024-25年秋冬 ウィメンズコレクションは、伝統と革新、過去と現在を融合させた、遊び心と実用性を兼ね備えた魅力的なコレクションとなっています。フェンディの創立100周年を前に、新たな章を始めるフェンディの今後の展開に期待が高まります。