最近、eスポーツ業界では“寝不足”がプレイヤーのパフォーマンスに深刻な影響を及ぼすことが懸念されています。そこで、エスエス製薬の睡眠改善薬『ドリエル』が、寝不足がもたらす影響をリアルに体感できるコントローラー、NEBUCON(ネブコン)を開発しました。これは、ゲームコントローラー操作を通じて、寝不足状態でプレイしたときに起こるパフォーマンス低下を再現する、世界初の試みです。
NEBUCONは、「睡眠時間が6時間以下であることが認知能力の低下につながる」という研究結果を基に設計されています。コントローラーには「寝不足モード」と「ランダムモード」2つのモードがあり、それぞれ異なるレベルの寝不足を体感することができます。これにより、プレイヤーは寝不足がどれほどパフォーマンスに影響を与えるのかを実際に感じることができるのです。
具体的には、NORMAL MODE(8時間睡眠)の状態から始まり、SLEEPY MODE(6時間睡眠)、DROWSY MODE(4時間睡眠)、GROGGY MODE(徹夜状態)と、4つの寝不足モードが用意されています。これにより、認知能力の低下や判断ミスがどのように発生するのか、プレイヤー自身が体感できます。
このプロジェクトは、2024年に開催予定のeスポーツ大会『SLEEP FIGHTER』の一環として実施されます。この大会では、参加者に睡眠計量を義務化し、基準を満たさなければ減点されるという新たな試みも行われます。これにより、選手たちが適切な睡眠を取ることの重要性を再確認できるのです。
NEBUCONは、アーケードコントローラービルダーのPonta氏とゲーミングデバイスブランドBrook Gaming社によって共同開発されました。Ponta氏は「eスポーツは1フレームの差で勝敗が決まるシビアな世界であり、選手には最良のパフォーマンスを発揮してほしい」とコメントし、普段のプレイとは逆のアプローチを取る意義を語っています。一方、Brook Gaming社は「反応を遅らせることが不利な状態を作る特異な試みだが、寝不足がどのようにパフォーマンスを落とすかを実体験してほしい」と意気込みを示しています。
初披露は2025年6月30日のSLEEP FIGHTERⅡの事前配信で行われ、様々なプロプレイヤーがNEBUCONを実際に体験する予定です。また、翌月の大会当日には試遊台も設けられ、来場者も気軽に体験できる機会があります。このように、ドリエルが提供するNEBUCONは、リーダビリティの向上だけでなく、睡眠教育の重要性を広めることにも貢献しています。
エスエス製薬は、1765年創業で260年にわたり、OTC医薬品やヘルスケア製品を提供してきました。国際的な事業展開をしており、OTC医薬品市場でも世界第3位の規模を持つ企業です。今後もドリエルなどを通じて、健康な生活の質向上に向けた活動を続けていきます。