AR技術を駆使した新たな外科手術の形、Forgersと大阪大学が連携！

応用進化する外科手術技術

近年、医療現場への最先端技術の導入が加速していますが、その中でも特に注目を集めているのが、AR（拡張現実）技術です。株式会社Forgersは、国立大学法人大阪大学と株式会社NTTコノキューと共同して、医療における外科手術を革新するプロジェクトを進めています。このプロジェクトは、XR技術を活用した高精度かつ患者負担を最小限に抑えた手術システムの開発が目指されています。

変形矯正骨切り術の新しいアプローチ

外科手術の一つ、「変形矯正骨切り術」は、骨の位置を修正し、患者の生活の質を向上させるために欠かせない手法ですが、既存の手術方法にはいくつかの課題が存在します。具体的には、高精度な手術を実現するために物理的な手術ガイドが必要であり、その設計と製造には多くの時間とコストがかかるという問題があります。このため、医師一人あたりの手術回数が従来よりも少なくなる傾向があり、手術の効率性が求められています。

AR技術の導入による革新

Forgersは、この課題を解決するために非常に革新的なアプローチを採用しています。それは、事前に設計したデータをもとにXRグラスを使って骨切り断面をAR表示する技術です。このシステムにより、医師は実際の手術ガイドがなくても高精度な骨切りを行うことが可能になります。これにより、手術の効率性が飛躍的に向上し、患者にとっても負担が軽減されることが期待されています。

臨床現場への実装に向けて

Forgersが開発を進めているこのシステムは、すでに臨床現場でのテストも視野に入れています。医療従事者のスキルに左右されず、多くの患者に対して安全で効果的な手術が提供できるようになることは、医療業界全体にとって非常に重要な意味を持つでしょう。AR技術を通じて、医療の未来がどのように変革されていくのか、今後の動向から目が離せません。

Forgersのプロジェクトと今後の展望

株式会社Forgersは、医療分野に限らず、さまざまな業界に対してVR/AR技術の応用を提供しています。彼らは家具・小売業界や製造業など、多岐にわたる業界で受託開発を行い、特に医療分野では技術伝承を促進するARアプリの開発にも取り組んでいます。さらに、自社のSaaS製品として、ECサイト向けARサービス「RITTAI」や、住宅用の3Dシミュレーションサービスなども展開しています。

このように、ForgersはAR技術を活用し、医療やビジネスの現場での業務改善を図ることで、より良い社会の実現に向けて積極的に取り組んでいます。AR技術の進化により、今後の医療現場がどう変わっていくのか、その目撃者となれる日が待ち遠しいですね。