東洋製罐とUACJのアルミ缶蓋『EcoEnd™』が国際賞を3冠達成!環境への貢献が世界で評価
東洋製罐とUACJが共同開発した画期的なアルミ飲料缶蓋『EcoEnd™』が、金属包装業界における権威ある国際的な賞である「The Canmaker Cans of the Year Awards 2024」において、3つの賞を同時に受賞しました。
この快挙は、両社の技術力と、環境問題への積極的な取り組み姿勢が世界的に認められたことを示しています。受賞した賞は「Ends, Caps & Closures部門」の金賞、「Sustainability部門」、「Delegates’ Choice」の3つです。特に「Sustainability部門」の受賞は、『EcoEnd™』が唯一受賞したという点で、その環境への貢献度の高さを示しています。
『EcoEnd™』の最大の特徴は、温室効果ガス(GHG)排出量の大幅削減です。従来のアルミ缶蓋に比べて約4割ものGHG排出量を削減することに成功しました。この成果は、使用済み飲料缶(UBC)などのリサイクル原料の使用割合を大幅に増加させることで実現しました。
環境負荷軽減に配慮した設計だけでなく、『EcoEnd™』は従来品と同等の高い性能を維持しています。これは、両社が長年培ってきた技術とノウハウの結晶と言えるでしょう。
授賞式は11月6日、スペインのシッチェスで開催されました。東洋製罐とUACJのメンバーが出席し、栄えある賞を授与されました。
今回の受賞は、両社にとって大きな励みとなるでしょう。今後も、環境負荷の低減に貢献する製品開発を継続し、持続可能な社会の実現に向けて尽力していくと発表しています。
東洋製罐とUACJ:企業概要
東洋製罐グループは、金属、プラスチック、紙、ガラスなど様々な素材を活用した包装容器をグローバルに提供する総合包装容器メーカーです。包装容器事業以外にも、エンジニアリング、充填、物流、鋼板関連、機能材料関連、不動産関連など幅広い事業を展開しています。2024年3月期の連結売上高は9,506億円、従業員数は約20,000人を数える巨大企業です。
UACJは、グローバルに事業を展開するアルミニウム総合メーカーです。「アルミでかなえる、軽やかな世界」をスローガンに掲げ、素材の力を活かした技術で、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。板、自動車部品、押出・加工品、航空宇宙・防衛材、箔の5つの事業を展開し、飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙産業など幅広い分野にアルミ素材を提供しています。2024年3月期の連結売上高は8,928億円、従業員数は約10,500人です。
『EcoEnd™』へのアクセス
『EcoEnd™』に関するより詳細な情報は以下のリンクから確認できます。
東洋製罐グループ統合報告書2024:https://ssl4.eir-parts.net/doc/5901/ir_material_for_fiscal_ym7/163778/00.pdf
東洋製罐グループプレスリリース(2024年7月9日):https://www.tskg-hd.com/news/news_file/file/20240709_newsrelease.pdf
東洋製罐グループプレスリリース(2023年12月4日):https://www.tskg-hd.com/news/news_file/file/dd2728687aa0f88e17db38cf6524c9efcd0000bf.pdf
UACJウェブサイト:https://www.uacj.co.jp/
今回の受賞は、企業の社会的責任(CSR)を果たすための取り組みが、世界的な評価を得た好事例と言えるでしょう。今後、さらなる環境配慮型製品の開発が期待されます。