絵本を通じてシリアの未来を築く
11月30日の「絵本の日」に合わせて、シリアの文化や教育への支援を目的とした特別企画がNPO法人Piece of Syriaによって展開されます。この活動は、教育の機会を失ってしまったシリアの子どもたちを支援し、「シリアを再び行きたい国にする」というビジョンのもとで展開されています。
Piece of Syriaは、大阪市に本拠を置く団体で、平和の礎を築く活動を行ってきました。特に、シリアの戦争や地震によって教育を受けられなくなった子どもたちのための取り組みが顕著です。彼らはYouTubeで公開中の2本の動画を通じて、この支援活動の重要性を訴えています。
動画紹介
1. 僕がシリアに日本の絵本を届ける理由
この動画では、東京外国語大学の特任講師であり、Piece of Syriaの代表ともつながりのあるハルドゥーン・フセイン氏が、日本の絵本をアラビア語に翻訳し、シリアで紹介するプロジェクトについて話します。彼は、シリアでの教育支援を考える中で、日本の絵本の必要性や、シリアから見た日本の文化についても説明しています。
2. 絵本の可能性と私たちがPiece of Syriaを応援する理由
この対談では、絵本作家のきたむらさとしさんと絵本編集者の松田素子さんが登壇し、絵本が持つ無限の可能性について深く語り合います。また、その中で、Piece of Syriaがどのように幼稚園支援を行っているかの意義を掘り下げ、絵本が子どもたちの心にどのような影響を与えるかを明らかにしています。二人の対話を通じて、Piece of Syriaの活動がもたらす価値にも光が当てられます。
幼稚園支援の重要性
Piece of Syriaでは、シリアにある幼稚園を通じて、教育だけでなく、平和や共感の価値を教えるプログラムを実施しています。19名の現地スタッフが心のケアを行い、子どもたちが将来の社会で活躍するための基礎を築く手助けをしています。シリアの幼稚園は、教育を受けられない子どもたちにとって初めて学校の世界に触れる貴重な場所であり、彼らの未来をより良いものにする第一歩となります。
「絵本の日」を契機に、絵本や教育が持つ力を再認識し、その活動に共感してもらえる方がより多く集まることを期待しています。また、毎日100円の支援がシリアの子ども一人への教育確保に繋がることを強調し、多くの協力を募っています。
Piece of Syriaについて
Piece of Syriaは、2016年に任意団体として設立され、2021年にNPO法人化されました。彼らは、教育の機会を奪われたシリアの子どもたちに希望の光を届けることを目指し、平和構築と復興を担う人材の育成に取り組んでいます。最近では、Newsweek日本版の「世界が尊敬する日本人100」にその代表が選出され、さらにはForbes Japanの『注目すべき50のNPO』にも選ばれるなど、注目を集めています。
このように、Piece of Syriaの活動は、シリアにおける教育改革と文化的理解を深めるための重要な取り組みであり、その支援が未来の平和を築く礎となります。ぜひ、この機会に彼らの活動に耳を傾け、できる支援を検討してみてください。