2025年日本国際博覧会でマルケ州の魅力を体験するイベント開催

2025年に大阪で開催される日本国際博覧会。その中でも注目されているのが、マルケ州が中心となった「Taste Marche Experience」というイベントです。このイベントは、イタリアの中部に位置するマルケ州の文化や食を日本の人々に体験してもらうことを目的に行われています。

マルケ州は、その美しい自然環境と豊かな食文化で知られています。海に面している東側では、新鮮な魚介類がふんだんに獲れ、山の幸も楽しめるため、多彩なグルメが堪能できるのです。また、この地はかつて数多くの芸術家が活躍した場所でもあり、観光名所が点在しています。イタリアには20の州がありますが、マルケ州はその独自の魅力から、多くの観光客に愛されています。

そんなマルケ州の魅力を広める役割を担うのが、プロモーション機関「Tipicità」です。Tipicitàは、マルケ州の企業や大学、さらには食だけでなくファッションや工芸品なども積極的にアピールし、地域全体を活性化させるべく活動しています。彼らが2025年の万博に向けて行うイベントの一環として、2023年6月6日、在日イタリア商工会議所で「Taste Marche Experience」が開催されました。

このイベントでは、老舗のエッグパスタメーカー「Spinosi」社が手掛けた新鮮なパスタや、マルケ州からやって来たシェフたちが奏でる郷土料理が楽しめました。料理は非常にバラエティに富んでおり、マルケ州の特産品である「DOP（保護指定原産地表示）」や「IGP（保護指定地域表示）」マークを持つ食品を使用したビュッフェスタイルで提供され、参加者の皆さんは実際にマルケ州の味覚を体験することができました。

DOPやIGPについての説明も行われ、参加者はこれらの用語がどのような意味を持つのかを学ぶことができました。DOPは欧州連合が認める、特定地域で生産された農産物に付与されるもので、IGPは地理的表示保護に基づく食品の認証マークです。これらの食品を使用することで、マルケ州の料理がどれほど特別なものであるかが強調されました。

イベントは、多くの人々で賑わい、マルケ州の食文化への関心を高めることに貢献しました。日本の参加者たちは、新たな味を発見し、イタリアの文化を体感する貴重な機会となりました。

このように、マルケ州の魅力を広めるための取り組みはまだまだ続きます。2025年の大阪・関西万博に向け、さらに多くのイベントやプロモーションが予定されており、マルケ州のファンを増やすための活動が目白押しです。次回の万博では、どのような体験が待っているのか、ますます楽しみですね。