水循環型手洗いスタンド「ウォッシュ」が豊橋市に寄附
豊橋市は2025年4月22日、株式会社商船三井から水循環型手洗いスタンド「ウォッシュ」1台と消耗品セットが寄附されたことを報告しました。これにより、豊橋市は水資源の有効活用と地域の発展に寄与する大きな一歩を踏み出しました。
寄附の内容と概要
「ウォッシュ」は、商船三井の子会社WOTAが製造した手洗いスタンドで、使用した水を現場で浄化し980%の確率で再利用することが可能です。水質のモニタリングを行うセンサーが搭載されており、使用者はいつでも清潔な水で手を洗うことができます。このスタンドは電源一つで動作し、被災地など水道が整っていない場所でも利用が可能です。
寄附金額は約200万円相当で、豊橋市役所において感謝状贈呈式が行われました。商船三井名古屋支店の池原修支店長から、長坂尚登市長に手洗いスタンドの目録が手渡され、また長坂市長からは感謝状が贈呈されました。
三河港の重要性
長坂市長は、三河港が自動車輸入において32年間連続で日本一を誇ることを挙げ、その発展に商船三井が大いに貢献していることに感謝の意を表しました。また、ウォッシュが設置されるポートインフォメーションセンター「カモメリア」では、市内外からの小学生たちが訪れ、地域の水や港、船、車について学ぶ機会を提供されることが期待されています。
地域貢献とサステナビリティ
池原支店長は、ウォッシュを通じて豊橋市と商船三井の関係を市民に伝えたいと述べ、地域貢献の意義を強調しました。2024年度実績によれば、商船三井は年間約40隻の自動車運搬船で海外から約2万台の自動車を供給し、地域経済に寄与しています。また、豊橋商工会議所が主催する人材確保・育成事業にも積極的に関わっており、地域の人材育成にも貢献しています。
「ウォッシュ」の社会的意義
ウォッシュは、手洗いの励行を促進し、水資源の重要性を広めるための重要なツールです。豊橋市は、カモメリアを訪れる人々にこのスタンドを利用してもらうことで、サステナブルな生活への意識を高めることを目指しています。
この取り組みを通じて、地域の発展と共に持続可能な未来に向けた一歩を踏み出した豊橋市。ウォッシュの設置は、その象徴とも言えるでしょう。