コドモンと鎌倉女子大学の手遊び動画制作
株式会社コドモンが、保育者向けに「手遊び」をテーマにした動画を55本制作しました。この取り組みは、鎌倉女子大学との産学連携の一環として行われ、同大学の児童学科の准教授やゼミ生たちが参加しています。この動画は、子どもの発達を支援するだけでなく、保育の質を向上させることを目的としています。
背景と必要性
厚生労働省の「保育所保育指針」では、子ども一人ひとりと丁寧に関わる保育が求められています。しかし、複数の子どもを同時に保育する現場では、保育者が個々の発達状況を細かく把握するのが難しいという課題があります。そこで「手遊び」に注目することで、簡単に子どもたちの様子を観察しながら、発達を促す手助けができると考えられました。
「手遊び」の意義
「手遊び」は、歌と手の動作が組み合わさった遊びであり、子どもたちが興味を持って楽しめるアクティビティとなっています。具体的には、体の発達、言語能力やコミュニケーション能力の発達、心の発達といった多くの benefitsがあります。子どもたちは手遊びを通じて、まさに遊びながら成長していくのです。
制作された動画の内容
コドモンが制作した手遊び動画は、各活動に役立つよう5つのジャンルに分かれています。
- - 活動の導入 (7本): 絵本の読み聞かせや活動開始前に使える内容。
- - 生活習慣 (11本): 手洗いや着替えの際に促す動画。
- - 粗大運動、微細運動 (12本): 運動遊びの前に用いる内容。
- - 知識、言語、形 (12本): 英語や手話を含んだ動画。
- - 感情、コミュニケーション (5本): 新年度の開始時や自己肯定感を高める内容。
- - 季節、行事 (8本): プール遊びや節分、ハロウィンに関連する動画。
これらの動画は、保育者が子どもたちと向き合うための具体的な手段となり、保育の現場で実践可能な内容となっています。
期待される効果
鎌倉女子大学の浅井准教授は「手遊びを通じて保育者自身のスキル向上も期待している」と述べています。また、覚えた手遊びを元に独自のアプローチを展開してもらうことが重要です。受動的に視聴するのではなく、自らの保育スタイルに応用することで、より質の高い保育に繋がるでしょう。
コドモンの会社概要
コドモンは、東京都港区に本社を構える企業で、保育・教育施設向けのICTサービスを提供しています。子どもたちとの時間や心のゆとりを大切にしながら、保育者が質の高い環境を整える支援を行っています。また、オンライン研修サービス『コドモンカレッジ』も提供しており、現場で役立つ知識を習得できます。
この手遊び動画プロジェクトを通じて、コドモンは保育者がより良い環境を提供できるよう、そして保育の質が向上することを目指しています。