大学生が選ぶ就職したい企業・業種ランキング
リスクモンスター株式会社が発表した第10回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」の調査結果が注目されている。この調査は、全国の大学生を対象に行われ、過去のデータと比較して役立つ情報を提供している。特に重要なのは、公務員が再びランキングのトップに返り咲いたことだ。
ランキングの概要
今回のランキングで1位に輝いたのは「国家公務員」で、次いで「地方公務員」、そして「任天堂」が3位にランクインした。以前の調査では公務員がトップを逃していたものの、今回は再びその地位を確保。学生たちが求める安定性が、この選択に反映されていると言える。
さらに、他の企業の動向も目を引く。今年の調査では、低い順位からの大幅なランクアップが見られた。「しまむら」は60位から14位に、また「味の素」や「全日本空輸(ANA)」もそれぞれ順位を上げ、多様な選択肢を提示している。
文系と理系の特徴
文系学生からはエンターテインメント業界が支持され、1位は公務員に続き「任天堂」、トップ5には「ソニー・ミュージックエンタテインメント」や「日本テレビ」が顔を揃えた。この結果は、娯楽業界への関心の高さを示している。一方、理系学生のランキングでは、理系特有の専門知識を活かせる企業が多数ランクイン。特に製造業が強く、「味の素」や「トヨタ自動車」といった企業が浮上した。
男女別での傾向
調査を男女別に見ると興味深い傾向が明らかになった。男性は「国家公務員」が1位、次に「任天堂」が3位に入ったが、交通インフラ業界での企業も高評価を得ている。一方、女性は「地方公務員」が1位、エンタメ関連企業も多く入っている。特に「ソニー・ミュージックエンタテインメント」など生活に密接する企業の人気が強かった。
学生の就業意向
就職先を選ぶ際に重視される要素としては、依然として「給与額」が最も高く、次いで「勤務地」、「福利厚生」が続く。ただし、就職活動準備に関する行動は不足している傾向が見られ、全体的に「特に何もしていない」と回答した学生が約3人に1人を占める。
年収に対する期待
さらに、年収に関する希望も興味深い。調査では、多くの学生が600万円から2,000万円の年収を求めており、それに対する期待が高いことが伺える。大学1、2年生は高いデザイン年収を持つ傾向が見られ、高リスクも厭わない姿勢が見受けられる。
応募への意欲
また、企業選びに影響を与える要素として、学生たちが「スキルアップにつながる仕事をしたい」という意識が強まっている。この意識は特に、計画的に活動する学生に顕著であり、成長・挑戦を求める意欲が強くなっている。
最後に
第10回の調査結果は、大学生が求める価値観や希望が明確に示された内容だ。公務員の人気は安定性を求める傾向を明確に示しており、一方でエンターテインメント業界や製造業に対しても高い関心が寄せられた。今後の学生が就業に向けてどのようにアプローチするのか、ますます注目が集まるところである。
詳細な調査結果は、リスクモンスターの公式サイトでも確認できる。興味がある方はぜひ併せてご確認いただきたい。