ファブレス経営の挑戦
2025-11-12 14:06:03
公金・工場に頼らない革命的ファブレス経営の実績
6畳一間から始まった挑戦
一般社団法人障害者就労支援ネットワークP&Pは、千葉県柏市に拠点を置き、障害者福祉の分野においてユニークな「パラビジネス」というモデルを展開しています。創業からわずか5年で、制度に頼ることなく、累計500万円の還元を達成しました。これは、一般的な障害者支援におけるビジネスモデルからの脱却を示す重要なステップです。
公金ゼロ・工場ゼロの挑戦
この取り組みは「公金ゼロ・工場ゼロ」という理念に基づき、障がい者の方々が「働く喜び」を感じられる場を提供することを最優先としています。創業時、自己資金は50万円でしたが、そのうち37万円が創業費として使われ、残りの13万円で6畳一間から事業をスタートしました。この例からも分かるように、初期投資を抑えつつ、製品の品質と価格にこだわることで、作業代還元額の最大化を目指しています。
製造は外部委託し、自社での販売に注力することで、限られた資源を有効活用しています。このアプローチは、福祉生産品の新たな価値創出につながっています。
障害福祉と制度の関係性
私たちの取り組みは、制度的な支援を否定するものではありません。制度の枠組みの中で多くの方々が福祉の中で働いていることを理解し、日々活動する福祉事業所の皆様には感謝の意を表します。私たちは、制度の外側からも福祉の価値を広げる可能性を模索し続けています。
特に、制度に依存せず、地域との信頼関係を育みながら事業を築いた結果、収益が地域社会に還元される仕組みが機能していることが数値的にも証明されてきました。500万円という還元額は、障がい者が「支援される存在」ではなく、「価値を生み出す担い手」として社会と関わる重要な実績です。
これからの活動と展望
5年間の成果をもとに、次の5年間では累計還元額2,000万円を目指し、持続可能な製品開発や販路の拡大に取り組んでいきます。私たちは、障がい者が誇りを持って働き、社会に貢献できる環境を提供し続けます。また、パラビジネスの展開において、地域との協力を強化し、福祉の現場に新たな選択肢を提供することも目指しています。
社会とのつながりを深める取り組み
最近では、海ほたるでの年末イベントや成田国際空港の免税店での商品販売など、地域資源の活用に関する取り組みも増えています。特に、香取市の文化財を用いたプロジェクトは、地域による価値創造の一例として大きな反響を呼び、地域の新たな資源を生かす事例としても注目されています。
私たちは、地域や企業と連携しながら、引き続き障害者支援の可能性を広げていくための仲間を求めています。製造、流通、広報など各分野での協力者を歓迎し、柔軟な形で共創の輪を広げることを目指しています。
終わりに
障がい者生産品は、ただの同情によってではなく、品質で選ばれるべきだと私たちは考えています。この事業を通じて、多くの障がい者が「つくる人」として誇りを持って社会に貢献できることを願い、全ての取り組みを進めていきます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人障害者就労支援ネットワークP&P
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