ユナイテッド・スーパーマーケットがNew Relic導入で買い物DXを加速
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社(以下U.S.M.H)は、New Relicのオブザーバビリティプラットフォームを導入し、58万人以上のユーザーが利用する実店舗向けスマホアプリ「Scan&Go」のサービス体験を向上させる取り組みを発表しました。この施策により、顧客の買い物体験がより快適になることを目指しています。
U.S.M.Hの概要とScan&Goの特徴
U.S.M.Hは、国内最大の食品スーパーマーケット企業連合であり、マルエツ、カスミ、いなげや、イオンフードスタイルなどを傘下に持ち、763店舗を展開しています。売上高は1兆円を超え、首都圏を中心に多くの顧客から支持を得ています。店舗内では「Scan&Go」サービスが好評で、顧客はスマートフォンアプリを使って商品をスキャンし、クーポンを利用したり、会計をセルフサービスで行ったりすることができます。これにより、レジに並ぶことなく、スムーズな買い物を実現しています。
導入背景と課題
2022年から提供されている「Scan&Go」において、U.S.M.Hはアプリケーションとインフラを異なるベンダーがそれぞれ管理し、システムの稼働状況を監視していましたが、問題が発生してもその原因を迅速に特定できなかったため、顧客体験に影響を与える可能性がありました。特に「4時間問題」と呼ばれる、アプリの遅延が原因不明で長時間放置されるケースがあり、サービスの安定性が脅かされていました。これを解決するため、2025年6月にNew Relicの導入を決定しました。
New Relic導入のメリット
New Relicの選定理由は、運用のしやすさとコストの合理性にあります。システム観測データを簡単に取得できるため、複雑な設定が不要でスムーズにデータ収集が行えます。また、ダッシュボードを通じて様々な関係者とリアルタイムに観測データを共有できる点も非常に魅力的です。これにより、特に繁忙期の業務環境に柔軟に対応できるという利点もあります。
4つの「見る」によるSRE活動の深化
U.S.M.Hでは、New Relicの導入に伴い、SRE活動を進化させました。「見る」という観測業務を4つの切り口で深化させることで、システムの異常に迅速に対応できる体制を構築しています。
1.
観る(観測) - 定期的に「ダッシュボードを眺める会」を実施し、異常の予兆をチーム全体で理解。
2.
監る(監視) - スマホアプリの操作状況やエラー率を可視化し、リアルタイムでユーザー体験を把握。
3.
診る(診断) - アラートが発生した際には、迅速に異常箇所を特定し、観測データとログを分析。
4.
看る(看護) - 定期的にデータに基づいた改善サイクルを回し、問題の予兆をキャッチ。
これらの取り組みは、今までの課題を克服し、特に「4時間問題」の解決に繋がりました。さらに、ユーザー体験を把握しながら問題解決に先手を打つ体制も整いました。
未来への展望
U.S.M.Hのデジタル本部エンジニアリング部の新川太陽氏は、「New Relicはビジネス視点で有益なデータを提供できる可能性を秘めている」とコメント。今後も、「Scan&Go」と連携するシステムへのオブザーバビリティを適用し、顧客の生活向上に貢献していく方針です。この取り組みにより、U.S.M.Hは顧客にとってより豊かで便利なショッピング体験を提供できることでしょう。
今回は、New Relicの導入がU.S.M.Hにとっての大きなステップアップとなる様子をご紹介しましたが、今後の展開にも期待が寄せられます。