半導体産業向けの新型小型トルクレンチ
今、半導体製造装置産業はの活況に沸いていますが、この機械に不可欠なトルク管理に対応する新たな製品が登場しました。株式会社東日製作所が開発した小型トルクレンチと専用の交換ヘッドは、狭隘部での作業を可能にし、より精確なトルク管理を実現します。
業界のニーズの高まり
近年、半導体製造装置で使われる小径ねじのトルク管理が重要視されています。これらのねじは、エンジニアリングプラスチックやセラミックなど、特に締付トルクが小さいため、精密なトルクが求められます。これまでトルクドライバーを推奨してきましたが、実際にはトルクドライバーでは対応できないケースが増え、現場からは新しいトルクレンチに対するニーズが高まりました。
新製品の特徴
1. 小型トルクレンチ「CSP2NX6D」
この製品は、狭隘部での作業を容易にし、干渉を少なくするように設計されています。特に、薄くスリム化されており、従来の製品よりも幅が37%、厚さが20%減少しています。設定したトルクに達すると「カチン!」という明瞭なクリック音が鳴るため、締めすぎを防ぐことができ、トルク管理の精度が向上しました。
2. 専用交換ヘッド
新型トルクレンチには、ラチェットヘッドとオープンヘッドの2種類の専用交換ヘッドが新たに開発されました。ラチェットヘッド「QH6D」は、従来のモデルよりも振り角が小さく、狭隘部での作業性を向上させています。オープンヘッド「SH6D」は、さまざまなスパナサイズを用意しており、柔軟な対応が可能です。
3. 小型デジタルトルクレンチテスター「DOTE10N4」
この新型デジタルトルクレンチテスターは、CSPシリーズのトルクレンチの校正やトルク設定が行えます。A4サイズのコンパクトな設計で、多機能性を持ち、小容量トルクの機器に対する校正も行えます。
未来の展望
株式会社東日製作所は、これらの新製品によりお客様の品質や生産性向上に貢献するとともに、今後も小型トルクレンチなどのさらなる開発に注力していくとしています。グローバルニッチトップ企業として、製品サービスやアフターサービスを通じて、常にユーザーの信頼に応える製品づくりを続けていく方針です。
会社概要
- - 社名: 株式会社東日製作所
- - 所在地: 東京都大田区大森北2丁目2番12号
- - 設立: 1949年05月
- - 代表取締役: 辻修
- - 公式サイト: tohnichi.co.jp
新型トルクレンチの開発は、まさに半導体業界における新たな一歩となるでしょう。