商船三井、世界5拠点で行われた『MOL Safety Conference 2025』
株式会社商船三井は、2025年2月から4月にかけて、世界各地で商船三井グループの船員を対象にした「MOL Safety Conference 2025」を開催しました。このカンファレンスは、船員の安全運航を支えるための重要なイベントであり、今年はインドネシアで設立されたLNG船員の配乗合弁会社「PT McMOL Crewing International」も参加しました。
世界5拠点での開催
開催地は日本の東京をはじめ、インドのムンバイ、フィリピンのマニラ、クロアチアのドゥブロブニク、インドネシアのジャカルタの計5都市です。参加者は合計781名に上り、それぞれの地域で安全文化の重要性について意見交換が行われました。各会場での参加者数は以下の通りです:
- - 東京 (日本):86名
- - ムンバイ (インド):208名
- - マニラ (フィリピン):301名
- - ドゥブロブニク (クロアチア):138名
- - ジャカルタ (インドネシア):48名
テーマ「MY GOAL, ZERO HARM」
今年のカンファレンスは「MY GOAL, ZERO HARM」をテーマに、安全文化の醸成に努めました。船上作業に潜むリスクや不安全行動について、実際の作業現場を題材にしながら熱心に意見が交わされました。また、船上ICTの進展によるサイバー攻撃への対策、ハラスメント防止など、多岐にわたる安全品質向上についても議論されました。
安全管理の理解を深める取り組み
商船三井は2007年から毎年、このようなSafety Conferenceを続けており、船員間のコミュニケーションと協力を促進しています。会議を通じて参加者は、実際の体験や知識を共有し、その中で新たな安全管理の視点を得ることができました。
今後の展望
商船三井グループは、今後も「商船三井グループ 安全ビジョン」に基づき、世界最高水準の安全品質を追求し、緊急事態に備える体制を構築していく予定です。また、参加者からのフィードバックを元に、より効果的な安全対策を導入していく方針です。
このような取り組みを通じて、商船三井は国際的な安全基準を満たすための努力を続けます。船上での安全確保は、海上輸送の基盤を支える重要な要素であるため、今後の活動に期待が寄せられています。