情報セキュリティ相談センターが中小企業向けの新サービスを開始
情報セキュリティ相談センターが新設された背景
2023年2月2日、「情報セキュリティの日」に一般社団法人情報セキュリティ相談センター(略称:CIS)が東京都千代田区に新たに設立されました。このセンターの設立は、中小企業が抱える情報セキュリティに関連する課題を解決するための重要なステップとなります。特に、中小企業では専門的な情報セキュリティのチームを持たないケースが多く、高度な知識と技術が必要なデジタルフォレンジックなどに困難を抱えることが一般的です。
提供されるサービスとその目的
新たに始まる相談サービスでは、専門家のマッチングを通じて中小企業が適正な価格で情報セキュリティ体制を強化できることを目指しています。具体的には、デジタルフォレンジックのみならず、ハードディスクの破損によるデータ修復や、不正アクセス、ウィルス対策、ウェブサイトの脆弱性調査といった広範囲にわたる相談に応じます。このような多様な知識を必要とする領域において、中小企業は自身の抱える問題に関する適切な専門家を見つけるのが難しい現状があります。
多くの優れたITセキュリティ専門企業は、報道や広報活動を行わないため、一般には知られていないことが多いのが実情です。CISはそのギャップを埋め、必要な技術と価格で適切な支援を受けられるよう努力しています。特に中小企業だけでなく、病院や大学、地方の金融機関、自治体への支援も積極的に行っていく予定です。
情報セキュリティの重要性
情報セキュリティの問題は、単なるサイバー犯罪のリスクにとどまらず、企業の信頼性やブランドイメージにも大きく影響を及ぼす要素です。特に、多くの企業がデジタル化を進める中で、サイバー攻撃や情報漏洩の脅威はますます増大しています。このような状況下で、情報セキュリティの質を高めることは、日本社会全体の信頼性を保つためにも極めて重要です。CISの存在が、この分野での意識向上と対策の強化に繋がることを期待しています。
幅広い対応内容
CISは特に、プライバシーマークやISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証の取得支援を行い、個人情報の保護や管理体制の向上にも寄与します。さらに、ネット上での誹謗中傷に対する法的対応や、企業向けの社員教育に関する相談も受け付けています。中小企業は、適正な価格で情報セキュリティのレベルを向上させることができるため、企業の持続可能な成長に貢献します。
まとめ
情報セキュリティ相談センターは、企業が抱える情報セキュリティリスクに対する解決策を提供し、中小企業への支援を強化することで、日本全体の情報セキュリティの質を向上させる役割を果たすことを目指しています。法人の入会登録や相談は、対応WEBサイトから受け付けており、企業は気軽に支援を求めることができます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 情報セキュリティ相談センター
- 住所
- 東京都千代田区九段南4-3-3株式会社CMC内
- 電話番号
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03-5226-5814