福祉×観光の新しい拠点、TACHIBANA TERMINALとは
墨田区京島に、地域の福祉と観光、文化がつながる複合福祉施設「TACHIBANA TERMINAL」が誕生します。この施設は、昭和の雰囲気を残す商店街「キラキラ橘商店街」の中に位置し、約400m²の広さでリノベーションされた空間です。実際の営業は2025年5月から始まりますが、7月にはグランドオープンの予定です。
TACHIBANA TERMINALの構造と目的
TACHIBANA TERMINALは「福祉を起点に観光・まち・文化をつなぐ」ことを目的として設計されています。地域社会のための新たな「交流・創造・発信の場」としての展望を持ち、主に3つの機能を備えています。1階は、障害者に就労訓練を提供する「就労継続支援B型事業所」や多目的に利用できるオルタナティブスペースが設けられています。ここでは展覧会やパフォーマンスが行われる予定です。
2階には、障害者と旅行者の交流の場となるホステルやデジタル工作室、旅人と地域住民が集うラウンジが設置され、未来には子ども向けのアートスタジオも登場予定です。
日常福祉合同会社のビジョン
この施設は、日常福祉合同会社が推進する「まちまるごと福祉」というビジョンの中核を成すもので、地域の障害福祉サービスの充実を図ると共に、地域の非公式な福祉を可視化し、地域住民の日常的な「幸せや豊かさ」の創出を目指します。堀直人代表は「福祉は受動的なものではなく、地域全体を巻き込んで創られるもの」と語り、コミュニティが共に育む福祉の重要性を強調しています。
施設の概要
- - 施設名: TACHIBANA TERMINAL ─ 橘銀座多機能複合拠点
- - 住所: 東京都墨田区京島3丁目23番11号
- - 電話: 03-4400-8770
- - 営業時間: 9:00-21:00
- - ウェブサイト: 日常福祉合同会社
この新たな施設では、障害者の生活の質の向上や地域振興を両立させるために、今後の働きかけが期待されています。イベントも企画されており、地域住民や関心のある方々が共に未来を考える機会が設けられます。
今後の予定
グランドオープンに向けて、さまざまなイベントが企画されています。5月にはクラウドファンディングの実施やシンポジウムが予定されており、6月には「幸せと豊かさ」に関するダイアログの合宿が行われます。さらに、7月にはTACHIBANA TERMINALのオープニングイベントも実施予定です。
この施設が新たな文化の発信地となり、地域の人々が共に成長する場所となることを期待しています。