小樽市が新たに導入した公衆無線LAN「Otaru-City-Wi-Fi」の全貌と利便性

小樽市の公衆無線LAN『Otaru-City-Wi-Fi』の整備が進む

北海道小樽市では、2024年3月に市民と観光客向けに無料の公衆無線LAN『Otaru-City-Wi-Fi』を開始します。無線機器メーカーのフルノシステムズが提供する自社製無線LANアクセスポイント『ACERA（アセラ）』を利用して、合計19台を市内の公共施設に設置しています。この取り組みは、小樽市の魅力を一層引き立たせることを目的としています。

ACERA導入の目的と背景

この公衆無線LANの導入は、市民サービスの向上を図るためだけでなく、国内外からの観光客が快適にインターネットを利用できるようにするためでもあります。特に、観光客はSNS認証を通じて手軽に接続できるため、小樽の美しい風景や魅力を簡単に共有できます。

また、このシステムは災害時にも重要な役割を果たします。万が一の際、誰もがパスワードなしでアクセスできる災害専用のWi-Fi『00000JAPAN（ファイブゼロジャパン）』に自動的に切り替わる仕組みが整っています。避難所として利用される市民会館や公会堂などでのWi-Fi環境が整えられ、市民がより安全に過ごせるように配慮されているのです。

公共施設でのACERA設置

小樽市内では、市役所別館や市民会館、公会堂、市立図書館などの施設に、合計19台のACERAが配置されています。これにより、Otaru-City-Wi-Fiのネットワークが市全体に広がり、多くの人々が利用できるようになります。運用の効率化のため、フルノシステムズが提供する無線ネットワーク管理システム『UNIFAS（ユニファス）』が導入されています。これにより、施設でのWi-Fi環境の管理がスムーズに行えるようになります。

使いやすい認証機能

『Otaru-City-Wi-Fi』は、FacebookやLINE、X（旧Twitter）、Googleアカウントを利用したSNS認証にも対応しています。このシンプルな認証システムにより、誰でも手軽にインターネットに接続できます。観光中の市外からの訪問者にとっても、安心して利用できる環境が整っていることは大きな魅力です。