YKK AP、江蘇省南通に新たなアルミ製造拠点を設立
YKK AP、江蘇省南通に新たなアルミ製造拠点設立
YKK AP株式会社は、2024年9月26日に新たな製造拠点「YKK AP江蘇社」を設立したことを発表しました。これは、中国市場のさらなる拡大を目指す一環として、アルミ加工に特化した製造施設です。新拠点は江蘇省南通市に位置し、上海市や蘇州市へのアクセスが良好ですが、その理由はこのエリアが日系企業にとって働きやすい環境であるからです。特に多くの日系企業が進出しているため、雇用確保が容易だというメリットがあります。
設立の背景と目的
YKK APは1999年から中国での事業を開始し、現在は製造拠点が3カ所、営業拠点が11カ所に及びます。これまでの取り組みを踏まえ、「YKK AP江蘇社」は中国市場における中級市場の開拓や改装事業の拡大をサポートする役割を果たすことを期待されています。中期経営計画の一環として「持続的成長を支える製造供給体制の再構築」を掲げており、今回の設立はその重要なステップとなります。
企業概要と生産計画
「YKK AP江蘇社」は、従業員数0名でスタートし、将来的にはアルミ押出形材や窓・サッシなどの製造・販売を行います。敷地面積は111,628㎡で、建築面積は約64,000㎡、延床面積は約78,000㎡を予定しています。2025年5月に工事着工、2026年10月の操業開始を目指しているとのことです。
この新工場には、鋳造、押出機、アルマイト、塗装などの関連設備が整えられる予定であり、年産29,200トンの生産能力を見込んでいます。具体的な建設構造や施工業者は未定ですが、南通四建集団建築設計有限公司が設計を担当しています。
今後の展望
YKK APはこの新しい製造拠点を通じて、国内外の需要に迅速に応え、製品の供給力を一層強化していく考えです。事業が本格化すれば、地域経済の活性化にも寄与するでしょう。また、エコ意識が高まる中で、持続可能な製造方法へのシフトも求められていますので、グリーン製造に向けた取り組みも求められることでしょう。
このように、YKK APの江蘇省における新拠点設立は、企業の事業拡大だけでなく、地域社会への貢献や環境への配慮など、さまざまな側面から注目されるべきプロジェクトです。
会社情報
- 会社名
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YKK AP株式会社
- 住所
- 東京都千代田区神田和泉町1番地
- 電話番号
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03-3864-2200