全国調査で明らかに！今求められる睡眠の新基準とは

睡眠の新常識「睡眠休養感」とは

最近の調査によれば、国民の約3人に1人が「眠れていない」と感じているという。この調査は、D2C寝具ブランド「NELL（ネル）」が実施したもので、全国の20〜60代の男女を対象に行われた。ここで注目されているのが「睡眠休養感」という新しい概念だ。

睡眠の評価基準が変わる

従来の睡眠評価は、主に睡眠時間（量）に重きを置いていた。しかし、最近では「睡眠の質」も重要視されるようになり、特に「深い眠り」を得ることが注目されてきた。そして今、新たに「睡眠休養感」が浮上している。この概念は、朝起きた時の「どれだけ休めたと感じるか」という感覚を反映しており、厚生労働省の健康調査でも睡眠の質を評価する一要素として位置づけられている。

NELLの全国調査結果

NELLは、実際に行った調査で、34%の人が「十分に休養できていない」と認識していると報告した。これは、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」の結果とも一致しており、社会的な傾向を反映していると言える。調査の結果は、生活習慣や健康状態に直接的な影響を及ぼすものであり、睡眠環境を見直す重要性を示唆している。

客観と主観のギャップ

現代では、睡眠を脳波や体動のデータで客観的に測るスリープテック技術が進日しているが、個々人の「眠れている感覚」にも大きな偏りがある。「客観的には眠れているが、実感が伴わない」という問題が浮上してきている。NELLはこのギャップに注目し、「ただ眠るのではなく、休める睡眠」づくりを進めている。実際、78.8%が「寝具が睡眠の質に影響する」と感じているものの、それを行動に移している人はわずか9.6%にとどまっている。

環境整備の欠乏

調査から、睡眠休養感を高めるため心掛けていることとして、最も多かったのは「特になし」という回答であり、約半数が行動を示していないことがわかった。また、「早寝早起き」などの時間に関する回答も多かった。これらは、睡眠の「量」や「時間」にのみ注目している傾向が見受けられ、実際の「休養感」向上に対する取り組みは不足している。

NELLの取り組み

NELLは、これらのデータを元に、寝具環境の重要性を啓蒙し、質の高い睡眠体験を提供するための製品開発に力を入れている。例えば、マットレスのデザインには、沈み込みや反発性、寝返りのしやすさといった要素を細かく配慮している。これにより、ユーザーは「ただ眠る」だけでなく、「休めた」と感じることが可能になる。

また、NELLは「黄金の90分」と呼ばれる入眠初期の深い睡眠の重要性もあけしょうが、続く睡眠段階にも焦点を当てている。このアプローチによって、睡眠全体を見つめ直し、より高い満足感を提供しようとしているのだ。