化粧品研究専門誌「Cosmetic Science」10月号発刊
株式会社ソフィアリンクスより、化粧品研究の成果を発信する雑誌「Cosmetic Science」の10月号が、10月15日に発売されました。今号では、特集テーマとして「光老化の最前線」を掲げ、多くの専門家の研究が紹介されています。
10月号の特集内容
特集として取り上げられたのは、「光老化の表現型と発症メカニズム」、大阪医科薬科大学の森脇真一教授による研究です。この論文では、光老化のメカニズムについて詳しく解説されています。次に、特定非営利活動法人皮膚の健康研究機構の平松泰成氏と宮地良樹氏による、光老化認知度の向上に関する研究も注目されます。光老化についての啓発がどのように進んでいるのか、その現状と課題を探ります。
さらに、資生堂の小倉有紀氏は、光老化のメカニズムと真皮の変化をイメージング技術の観点から研究した成果を紹介しています。コーセーの後藤祐一郎氏は、サンスクリーン製品の役割と国際的な動向について解説し、光老化の予防策について触れています。
興味深い研究として、ポーラ化成工業株式会社の籠橋葉子氏と横田真理子氏による「好中球エラスターゼによる真皮線維芽細胞の機能低下と抗シワ有効成分NEI-L1Ⓡによるその抑制」という論文も発表されています。この研究は、シワを防ぐための成分の効果を探求しています。さらに、共同開発されたシャクヤク根エキスによる肌くすみの改善効果についての研究も紹介されています。
EyesOnコーナー
今号では、東京都立大学の阿部結奈氏が「表皮電位を指標とした皮膚バリア光治療法の時空間的評価」について報告しています。また、岐阜大学の岩田浩明氏が「タイトジャンクションが角層形成に及ぼす影響の解明」を扱っています。
産学連携レポート
さらに、株式会社アンズコーポレーションと武庫川女子大学による産学連携レポートも注目です。自社開発の3D皮膚モデルの実効性を確認し、強みと弱みを見える化することで、さらなる進化に向けた取り組みが進行中です。
連載企画とその他情報
「GLOBAL BEAUTY INSIGHT」では、美容業界の最新トレンドを、塚田敏浩氏が解説します。日本の化粧品産業についての注目動向は、矢野経済研究所の浅井潤司氏が紹介します。また、日中化粧品国際交流協会の楊建中氏が日中化粧品産業の未来について語ります。
今号の「原料GUIDE」では「認証」についての新原料情報が掲載され、「グローバル展示会情報」では、2025年から2026年にかけて開催される展示会のカレンダーもご案内しています。
次号のお知らせ
12月号も期待が高まります。特集テーマは「ベースメイク設計の最新技術」となっており、現在編集部では準備が進められています。
購読・広告掲載について
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会社概要
株式会社ソフィアリンクスは東京都港区に本社を構え、ブランディングやコンサルティング、出版事業に努めています。皆様のご愛顧を賜りますよう、編集部一同心よりお願い申し上げます。