交通事故防止プロジェクト
2025-03-12 16:33:27

日産と岡山理科大学が協力、交通事故の動物被害を減少へ

日産と岡山理科大学、動物保護プロジェクト始動



2024年3月3日、岡山理科大学の辻維周特担教授が開発に関与している「鹿ソニック」が、日産自動車のロードキル防止プロジェクトに不可欠な役割を果たすことが発表されました。このプロジェクトは、特別天然記念物である絶滅危惧種のアマミノクロウサギを守ることを目的にしています。

プロジェクトの概要



日産自動車は、2010年から電気自動車「日産リーフ」に速度低下時の接近通報音を標準装備しており、その技術を活用して新たに「鹿ソニック」を組み合わせ、このプロジェクトを進めています。「鹿ソニック」は高周波音を発生させ、鳥獣の接近を防ぐ装置で、これにより交通事故による動物の犠牲を減らせるというアイデアです。

このプロジェクトには、日産自動車のほか、岡山理科大学、鹿ソニックを開発した山梨県の自動車部品メーカー「T.M.WORKS」、奄美市、環境省などの7団体が連携しています。

アマミノクロウサギの現状



環境省の調査によると、アマミノクロウサギに関するロードキル件数は、近年急増しています。2023年には147件に達し、過去最高を記録しました。特に、国道や県道などの交通量が多い地域での事故が多発しており、早急な対策が求められています。

この危機的状況の中、辻教授は「アマミノクロウサギのロードキルを限りなくゼロに減少させ、将来的には他の動物にも適用したい」と強い意欲を示しています。実証実験が行われた奄美大島においても、アマミノクロウサギの活動が観察される場所で実験が実施されており、光る音を発する装置の設置後には姿が確認できなくなったと報告しています。

目指す未来



実験後の報告では、実際に装置を稼働させたところ、アマミノクロウサギが逃げる様子が確認されました。辻教授は「この装置が機能していると信じている」と語り、より多くの動物を保護するための手段とすることが期待されています。

プロジェクトの詳細は、日産自動車の公式YouTubeチャンネルやSNSでも公開されており、広く一般に知られることとなっています。この取り組みは、交通事故による動物被害を減少させるだけでなく、人間と動物との共存を促進する可能性を秘めています。

結論



「NISSAN ANIMALERT PROJECT」は、動物保護と交通安全を結び付ける革新的な試みです。岡山理科大学と日産自動車の協力が今後どのような成果を生むのか、注目が集まっています。未来の動物たちにとって、この取り組みがどれだけの恩恵をもたらすのかを楽しみに待ちたいと思います。

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学校法人加計学園
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