株式会社ネオマーケティング、誓約設問導入でデータ品質向上を目指す

株式会社ネオマーケティングの取り組み

株式会社ネオマーケティングは、東京都渋谷区に本社を構える企業で、生活者を起点にしたマーケティング支援事業を展開しています。最近、同社は慶應義塾大学SFC研究所戦略的データ分析ラボと連携し、マーケティングリサーチにおけるデータの品質向上に向けた新たな取り組みを実施しています。

誓約設問とは？

誓約設問とは、アンケートの冒頭で回答者に対して「虚偽やいい加減な回答はせず、率直にご回答いただけますか」と問いかける簡単な質問です。この設問を設けることで、回答者に責任感や目的意識を抱かせることを目的としています。2025年1月から正式にこの設問を導入し、初期段階として誓約設問の効果を検証することに注力しています。

調査の目的と概要

今回の調査は、2つのグループを比較して誓約設問の効果を定量的に評価するものでした。一方のグループには誓約設問を含め、もう一方のグループには設けないという形で実施されました。調査の結果、誓約設問を設置したグループでは主要企業の認知率が高まる一方、不正回答率が低下することが判明しました。

主な調査結果

調査から得られた主な結果は以下の通りです：

- セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの認知率: 誓約設問ありのグループで有意に高かった (Z値: 3.01/2.57/2.78)。
- 不正回答率: 誓約設問なしが5.7%に対し、ありのグループでは3.1%に低下 (Z = -3.00)。
- ドラッグストア関連の不正回答率: 9.3%から6.5%に減少 (Z = -2.59)。

これらの結果から、誓約設問がデータ品質向上に寄与する有効な手法であることが示されました。

今後の展望

株式会社ネオマーケティングでは、これらの良好な結果を受けて、すべてのアンケート調査において誓約設問の導入を標準化し、高品質なデータ収集を行うことを目指しています。非常にシンプルな工夫ながらも、データの信頼性を高める方法として、今後も積極的に活用していく考えです。

株式会社ネオマーケティングについて

株式会社ネオマーケティングは、8,574万円の資本金を持つ企業で、年間1500件以上のネットリサーチを実施し、迅速なデータ納品を実現しています。さらに、海外進出を目指す企業に向けた市場調査サービスも提供しています。公式ウェブサイトでは、成功事例やさまざまな調査手法に関する情報も公開されています。

将来的に、データの品質向上が企業意思決定の円滑な進行に寄与することが期待される中、株式会社ネオマーケティングの取り組みにぜひご注目ください。