JR東日本スタートアッププログラム2024秋の採択企業
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)と、その関連会社であるJR東日本スタートアップ株式会社は、2017年から続けている「JR東日本スタートアッププログラム」を通じて、革新を求めるベンチャー企業やプロジェクト提案者との協業を進めています。このプログラムは鉄道や駅の経営資源を活用したビジネスモデルの構築を目指し、地域やデジタル技術を用いて持続可能な社会の実現にも寄与することを目的としています。
2024年度のプログラムでは、昨年10月から募集を行い、全138件の応募の中から9件が採択されました。これらの企業は、10月に始まるプログラムに参加し、地域共創、デジタル共創、そしてSDGsに基づいた地球共創をテーマに活動します。特に注目されるのが、5月27日に開催される「第11回JR東日本スタートアッププログラムDEMODAY」であり、このイベントでは各採択企業が未来に向けた共創事例をプレゼンテーションする場となります。
採択企業の紹介
2024秋に採択された企業は以下の通りです:
1.
SOZOW株式会社 - 地域発のデジタル創造拠点を提供し、子どもたちに未来のデジタルスキルを教えることを目的としています。秋田駅ビルで開催されるポップアップ型の体験拠点が特徴です。
2.
FUN SPIRITS株式会社 - 「セツナトレイン」と名付けた没入型謎解き体験を提供し、地域活性化に貢献します。特急列車と水戸駅を舞台にしたイベントが予定されています。
3.
mitosaya株式会社 - 福島県の地元素材を使用したノンアルコール飲料を開発し、地域の活性化を図ります。
4.
Idein株式会社 - 駅で集まる音声や映像データをAIで分析し、サービス向上を目指す新しい駅サービスの開発に取り組んでいます。
5.
株式会社コーピー - AI解析を用いたカメラ画像による故障の早期発見を目指し、運用の効率化に挑戦します。
6.
株式会社New Space Intelligence - 衛星データを利用したインフラモニタリングを行い、地域の安全性評価を支援します。
7.
FastLabel株式会社 - AIを使った電気設計業務の効率化を狙ったプロジェクトに取り組んでいます。
8.
ugo株式会社 - マルチユースロボットソリューションを展開し、駅での多様な業務を一元化するチャレンジを行います。
9.
SPACECOOL株式会社 - 放射冷却素材を使用した鉄道設備の信頼性向上に挑戦します。
DEMODAYの詳細
「第11回JR東日本スタートアッププログラムDEMODAY」は、2025年5月27日に新宿駅のLUMINE 0にて開催されます。このイベントでは、採択企業が「PITCH STAGE」で共創プランを発表し、また「EXHIBITION」で事業の成果を展示します。審査員による評価も行われ、特別な賞も設けられています。具体的なタイムテーブルや参加方法については、専用ページでの事前登録が必要となります。
本プログラムを通じて、JR東日本はベンチャー企業との新しいビジネス創造の場を提供し、地域活性化に寄与することを目指しています。新しいアイデアや技術が集い、未来に向けた取り組みが議論される場として多くの人々が注目しています。これからどのような成果が生まれるのか、非常に楽しみです。