デザインの交差点
2016-09-30 08:50:01
アムステルダムで開催されたアフリカと日本のデザインが交差するポップアップ展
アフリカと日本のデザインが共演したポップアップ展
今年の9月、アムステルダム市内のロイドホテルにて、アフリカのデザインと日本の職人技を融合させたポップアップ展が開催されました。この展示は、さまざまな国のクリエイターが集結する場となり、南アフリカのデザイナーMpho Muendane(ムポ・ムエンダネ)によってプロデュースされた、ミックスメディア作品で構成されています。
クリエイターの集結
9月の開催には、アムステルダムのロイドホテルだけでなく、同市で行われている「Unseen Photo Fair」という国際的な写真展示会にも共鳴し、多くの国内外のアーティストや観光客が訪れました。これにより、展示会ではアフリカと日本、そしてその他世界各国のクリエイター間での交流が生まれました。この交流の中で、特に和紙とアフリカデザインの融合についての関心が高まり、新たな商品開発の可能性も感じられました。
Ubuntuの哲学
Mpho Muendaneは、南アフリカのズールー語で「共に生きる」という概念を含むUbuntuの哲学をテーマにしたテキスタイルアート「Sweet Grass」を展示しました。この作品は、古代エジプト文明にまで遡る形状を持ち、資源の共有や共生の重要性を視覚的に表現しています。リピート柄として描かれた全体像は、自然との共生やコミュニティの繫がりを象徴し、今の時代に必要な持続可能な発展に関する重要なメッセージを届けています。
今後の展開
展示の成功を受け、年末にはMpho Muendaneが日本に来訪し、播州や石州の伝統工芸品メーカーを訪れる予定です。これにより、アフリカと日本のデザインが相互にインスパイアし合い、グローバルな商品開発が始まりそうです。両国の文化やデザインの融合は、新たなマーケットの創出に向けた一歩となることでしょう。
シーラカンス食堂とは
本企画を主導するのは、プロダクトデザイナーの小林新也が設立したシーラカンス食堂です。彼のデザイン事務所は、日本の伝統工芸や地域資源を世界に発信することを目標としており、経済産業省からも多数の事業として認定されています。彼らのプロジェクトは、単なる商品作りに留まらず、文化の架け橋を築く役割も担っています。
アフリカと日本のデザインが融合したポップアップ展は、これからの時代に向けた独自の価値を提供する重要な試みとなっており、今後の動向が非常に楽しみです。
会社情報
- 会社名
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Maki & Mpho LLC
- 住所
- 東京都渋谷区桜丘町23-17シティコート桜丘408
- 電話番号
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