キビテク、HATSにマニピュレータ遠隔復旧機能を追加し効率化へ

株式会社キビテクの新機能

株式会社キビテクは、東京大学の人型ロボット研究室出身者を中心に設立されたロボット関連のスタートアップ企業です。2011年の創業以来、知能ロボットの開発や、ロボット遠隔制御サービスの提供を行っています。

最近、同社は自社のロボット管理ソフトウェア「HATS」に、マニピュレータの遠隔復旧機能を追加しました。このアップデートにより、複数種類のロボットを管理する際の効率が大きく向上することが期待されています。

HATSのマニピュレータ用機能の詳細

HATSのアップデートにより、新たに以下の機能が追加されました。これらの機能は、特にデパレタイズロボットの構築や遠隔操作において、高い効果を発揮します。

1. 矩形描画機能: ユーザーはブラウザ上でマウスによって矩形を描くことで、手先の移動先を簡単に指定できます。これにより、手先位置の割り出しが格段に簡単になりました。

2. 微調整のためのジョグ操作機能: 具体的な位置調整が可能となり、動作をさらに精密に行うことができます。

3. カメラ画像からの傾き解析機能: 対象面の傾きを詳細に特定し、微調整を行う際の助けとなる機能です。これにより、より正確な操作が実現できます。

これらの機能により、ワークの条件に応じた柔軟な対応が可能となるため、動作不良を低減する大きな手助けとなるでしょう。特に、デパレタイズロボットのように、多様なワークに対応する必要があるシステムにおいて、真価を発揮します。

キビテクのビジョン

キビテクでは、ロボティクス技術を活用し、遠隔ロボットオペレーターによる新たな働き方を提案しています。これにより、社会問題の解決や顧客の現場での課題解決を推進し、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。「キビ」という社名には、心の微細な動きを理解し、技術を通じて人々をサポートするという理念が込められています。