三菱電機がオランダ鉄道向けの新型車両用電機品を出荷開始
三菱電機株式会社は、スペインの鉄道車両メーカー、Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles,S.A.(略称: CAF社)からの受注に基づき、オランダ鉄道の2階建て新型車両「Double-Decker New Generation」(以下、DDNG)用の車両用電機品の出荷を開始しました。2023年7月から始まったこの出荷は、2031年までに完了する予定で、累計で266編成、1,006両分の電機品がオランダ鉄道に供給される見込みです。
受注の背景
三菱電機は、レール輸送分野においても、安全で安定した運行を実現するために技術革新を進めてきました。過去には2015年と2019年にCAF社からオランダ鉄道の車両「Sprinter New Generation(SNG)」向けに電機品を受注し、これまでに706両分を納入してきた実績があります。この実績が評価され、DDNG向け電機品の受注に繋がったと思われます。SNGは2018年より営業運転を開始しており、三菱電機製の電機品がオランダ鉄道の安全運行を支えてきました。これに加えて、ポーランドのMEDCOM社との提携を通じて、DDNG向けの補助電源装置も採用されることとなりました。
出荷概要
- - 発注者: Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles,S.A.
- - 受注内容: 「DDNG」用の車両用電機品60編成(300両分)、内訳は4両×30編成及び6両×30編成。製品には主電動機、屋根上強制風冷式推進制御装置、フィルタリアクトルが含まれます。
- - 納入時期: 2025年から2031年にかけて。
オランダ鉄道の基本情報
オランダ鉄道は、正式にはNederlandse Spoorwegenと呼ばれ、1938年に設立されました。本社はオランダのユトレヒト州に位置し、総延長約3,200kmの鉄道路線を有しています。長い歴史を持ち、国内外の鉄道運営において重要な役割を果たしています。
三菱電機グループの取り組み
三菱電機グループは、1921年の創業以来、100年以上の歴史の中で、技術革新と創造力を発揮し、社会や環境に貢献してきました。現在、約15万人の従業員と200以上のグループ会社を持ち、サステナビリティを意識した事業運営を行っています。デジタル技術やエンジニアリングを駆使し、新たな価値創造に取組むことで、社会課題の解決にも貢献しています。
詳細情報は
三菱電機公式サイトをご覧ください。
お問い合わせ
三菱電機株式会社 社会システム事業部 モビリティインフラシステム事業部
〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
E-mail:
[email protected]