オイシックス、育休復帰者を祝う「復職式」を開催して育休率が2期連続110%超に！

オイシックス・ラ・大地が復職式を開催

東京都品川区に本社を置くオイシックス・ラ・大地株式会社が、育児休業から復職する社員を祝福する「復職式」を4月23日に実施しました。この式典では、育児休業を取得した男性社員の取得率が年々増加しており、2024年度には111.1%に達しました。

男性育休取得率の驚異的な伸び

オイシックスは、政府が男性の育児休業取得率を2025年に50％、2030年には85％に引き上げる目標を掲げている中で、自社としても育児休業を後押ししています。2024年度の育休取得者は、出生予定日から2ヵ月の間に取得可能な「パパプラス休暇」を利用することで、男性育休の取得を促進しています。

この独自制度により、男性社員の育休期間は平均36.8日と、他社と比べて長期となっています。さらに、育休終了後には「復職式」というイベントを通じて、復職への不安を軽減し、社員にサポートを提供しています。

復職式の背景と目的

この復職式は、従来女性社員の復職後の職場環境の変化への不安を軽減するために行われてきました。2017年に企画されて以来、男性を含む多くの育休復帰者が参加し、「おかえり」というメッセージを伝えることで、復職者に安心感を与えています。参加者からは、それぞれの決意を「漢字」と「色」で表現する場面もありました。

例えば、「基」という漢字を選び「緑」を色に設定した社員は、「初心に立ち返り会社の基盤として活躍したい」という意志を伝えました。これに対し、別の社員は「変」を選び、「オレンジ」で働く喜びを表現しました。

復職後のサポート体制

オイシックスでは、復職前に「復職前講座」や上長との面談機会を用意しており、復職者が課題を認識し解決策を考える機会を提供します。また、復職後1ヵ月には人事によるヒアリングや復職者同士の交流の場を設け、安心して職場に戻れるようサポートしています。こうした取り組みの結果、復職率は毎年100%を記録し、女性社員の復職後1年の離職率は0%を達成しています。

代表取締役社長からのメッセージ

式典では、代表取締役社長の高島宏平氏が復職者一人一人に「おかえりなさい」と声をかけました。社会の急激な変化の中で、「自分なりのスタイルを学ぶことこそが重要」とメッセージを送り、社員に期待を寄せました。他にも、復職者には特製のミールキット「Kit Oisix」や手作りの寄せ書きが贈られ、温かい雰囲気があふれました。

オイシックス・ラ・大地は、今後も育児休業の取得を促進し、復職しやすい職場環境を継続的に整えていく方針です。社員の家庭を大切にしながら、働きやすい環境を作る取り組みは今後の業界の模範になるでしょう。