犬と猫のワクチン接種状況調査:意識の差とその背景
ペットメディカルサポート株式会社(PS保険)が実施した、犬と猫の飼い主を対象にしたワクチン接種に関する調査結果が発表されました。この調査は2026年4月に行われ、1,724名の飼い主が対象となりましたが、回答を得たのは381名。その結果は、犬と猫のワクチン接種における意識や頻度、費用と理由において明確な違いが見られました。
調査結果の概要
調査では、犬と猫の飼い主に対象者の年齢や接種歴、接種頻度、ワクチン接種の理由について質問が行われました。特に春から初夏の季節はワクチン接種を考える飼い主が増える時期ですので、そのタイミングでの調査結果が注目されています。
幼齢期のワクチン接種状況
犬の飼い主の83.6%が幼齢期に混合ワクチン接種済みと回答。対して猫は69.6%と、明確に犬の方が高い結果が出ました。ここで注目すべきは、「いいえ」と「わからない」の合計が猫飼い主では30.4%と高いこと。これは、室内飼いの猫の場合、外部との接触が少ないため、ワクチン接種の必要性を感じにくい傾向が強いのかもしれません。
接種頻度の違い
成齢期以降の接種頻度では、犬の飼い主の54.5%が「毎年接種」としているのに対し、猫は35.6%。成齢期以降、接種を行わない飼い主は猫で24.7%と、犬の6.9%の3.6倍に達しました。この結果から、猫を飼う飼い主の間で、ワクチン接種の重要性が低く見積もられている可能性が明らかになりました。
接種にかかる費用
接種費用は、犬の飼い主の30.9%が「5,000円以上7,000円未満」と回答し、猫は36.1%が「3,000円以上5,000円未満」としており、全体的に猫のワクチン費用は犬よりも低めの傾向が見受けられました。
接種理由の分析
接種の理由として、犬の飼い主の多く(86.8%)が「感染予防」を挙げ、その次に「感染した場合の重症化防止」という健康面に基づく理由が続きます。一方、猫飼い主では「感染予防」が78.7%となり、条件として「治療費の節約」が犬飼い主よりも強く意識されている傾向が見られました。この背景には、犬に比べ猫は室内での飼育が多く、経済的な理由が接種の動機に影響を与えていることが考えられます。
まとめ
この調査結果から、犬と猫でワクチン接種に対する意識や行動に顕著な差が見られ、特に猫においては成齢期以降に接種率が下がる傾向が確認されました。これは、飼い主の考え方や経済的背景が影響している可能性が高いです。ペットの健康管理は、定期的なワクチン接種を通じて行われるべきものであり、ペット保険の利用もこうしたリスクに備える有効な手段と言えるでしょう。
PS保険では、愛犬や愛猫の健康管理をサポートするための情報を提供しており、獣医師の無料相談サービスも設けています。このサービスを利用し、飼い主としてより良い選択ができることを願っています。