睡眠時無呼吸症候群について知っておくべきこと
フィリップス・ジャパンの取り組み
株式会社フィリップス・ジャパンは、2026年9月2日に麻布台本社で「睡眠の日」を前にしたメディアラウンドテーブルを開催しました。このイベントでは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の早期発見と治療の重要性がテーマとなりました。SASは、睡眠中に何度も呼吸が止まる、または浅くなる疾患で、放置すると高血圧や糖尿病、心血管疾患などのリスクが高まります。さらに、日中の眠気や集中力の低下により、事故の危険性も増加します。
国内には900万人以上の潜在患者がいると考えられていますが、特に働き盛り世代では受診や検査が後回しになりがちです。近年では、オンライン診療や在宅検査の普及があり、早期に医療へつながる環境が整いつつあります。フィリップスの取り組みは、単なる技術提供にとどまらず、睡眠に関する正しい知識を広める教育的な役割も果たしています。
メディアラウンドテーブルの内容
イベントの冒頭では、株式会社フィリップス・ジャパンの代表取締役社長、安部美佐子氏が開会の挨拶を行い、SASについての認識を深めることの重要性を強調しました。彼女は、症状があっても受診行動に移らないケースが多いことに触れ、患者が「気づく」ことで健康を守る一歩を踏み出すことができると述べました。
続いて、クリニックフォアグループのCMOであり、田町院長の村丘寛和医師が登壇。SASはただの「いびき」ではなく、生命にかかわる重要な疾患であり、放置することで引き起こされる可能性のあるリスクについて解説しました。実際に、国内では中等症以上の潜在患者が約940万人いるものの、実際にCPAP治療を受けているのは約73万人とのこと。これは約90%が診断や治療に至っていないことを示しています。
村丘医師は、SASを放置した場合、高血圧や心疾患、さらには脳卒中のリスクが高まることを強調しました。また、SASにかかりやすい人の特徴や受診の目安となるセルフチェック項目も紹介し、受診が後回しになる理由を説明しました。
新たな受診の流れ
村丘医師は、SASの受診・検査につながる新たな導線についても言及しました。特に働き盛り世代は、仕事の都合で受診が難しい場合が多いですが、オンライン診療や在宅検査が普及することで、アクセスが向上していると述べました。特に2026年6月からは「睡眠障害」の標榜が解禁され、CPAP治療の保険適用基準も緩和されるため、受診しやすくなります。安部氏は「いびきや眠気を年齢や疲れのせいと片づけず、一度専門家に相談してほしい」と呼びかけました。
デモンストレーションの実施
このイベントでは、在宅検査機器やCPAP機器のデモンストレーションも行われました。自宅で行う睡眠検査の手法が普及しており、普段の環境で測定できる便利さは、受診への心理的なハードルを下げる選択肢として注目されています。
CPAP治療は、睡眠中にマスクを使って気道を確保する治療法であることが説明され、最初は違和感を感じるかもしれませんが、継続的な使用で次第に快適さを感じるようになると述べられました。
まとめ
フィリップス・ジャパンのこのような取り組みは、SASに対する理解を深め、患者の受診や治療への道を開く重要なステップです。今後、この問題に関する関心が高まり、多くの人が健康を守るための行動を起こすことを期待しています。