日本における女性の社会進出は進んでいるとは言われていますが、実際には数々の難題が依然として存在しています。その一つが、第一子を出産した後に仕事を辞めてしまう女性が4割以上に達するという現実です。多くの女性が「育児と仕事を両立できる環境が整っていない」と感じており、再就職を目指すための一歩を踏み出せないのが現実です。
育児は次世代を生み育てる大切な仕事であり、同時に働くことも大人としての責任です。育児と仕事を両立したいと考えること自体は普通のことなのに、社会環境の変化の中でその夢が実現不可能なものに感じられてしまうのは悲しい現実です。そこで、2012年に設立されたのが「ママワーク研究所」です。
このママワーク研究所では、結婚や出産、介護などの事情で働く意欲があっても時間的制約によって働けない女性たちを支援する「ママドラフト会議」を開催しています。今年で16回目を迎えるこのイベントには、381社の企業が参加し、127名の女性が登壇しています。この会議を通じて、多くのママたちが育児と仕事を両立する新しい働き方を模索しています。特に注目すべきは、彼女たちがスモールステップから始めていることです。
具体的には、ベンチャー企業での広報(1日3時間×5日、在宅勤務)や時短勤務からスタートし、その後正社員登用やさらなるスキルアップを目指して転職するなど、子どもが成長するにつれて自分に合った働き方に挑戦しているのです。育児休業後に職場に復帰したママや、新たに働きたいと思うママたちを、企業が必要とするスキルを持つ戦力として迎え入れることをサポートしています。
ママワーク研究所は、これらのママたちを支援するため、リアルとオンラインを融合させたハイブリッドなアプローチで、九州地域の潜在的な労働力に光を当てています。九州7県には約14万人の子育て期の潜在就労女性が存在し、地域経済とつながる価値はますます重要になるでしょう。
私たちは「今すぐ働かなければならない」というプレッシャーを感じる必要はないと考えています。子どもの成長に伴い、両者にとってメリットのある「働き方」を見つけるためには、小さな一歩を一緒に踏み出すことが大切です。
このような取り組みを通じて、ママワーク研究所は「女性も育児と仕事を両立できる環境」を作り出す手助けをしており、多くのママたちの夢を現実にする手助けをしています。私たちはこれからも引き続き、地域経済の活性化と女性の社会進出を推進するための一歩を後押ししていきます。共に、「自分らしく働く」を実現するための第一歩を踏み出しましょう。
ママワーク研究所公式サイト