Omi Japanが輩出したベトナム人初の医療情報技師合格者と教育体制の成果

Omi Japanは、医療情報技師試験において、ベトナム人として初の合格者を2名輩出したことを発表しました。この成功は、Omiグループの教育体制と社内ナレッジインフラに起因するものです。今や、同社は2030年までに社員の半分が医療情報技師の資格を持つことを目指しています。

医療情報技師とは、日本医療情報学会が認定する医療に特化した情報システムに関する専門家です。この資格を有する者は医療分野における情報処理技術を駆使して、医療情報を安全かつ効果的に運用するとともに、医療サービスの質を向上させる役割を担います。毎年3,000人以上が受験し、合格率は約35%とされ、その需要は年々高まっています。

合格者の背景と意味

今回合格した2名は、Omi Japanの社員として日本国内で職務に従事しているベトナム国籍の2人です。彼らは、Omiの独自の教育プログラムを通じて医療分野の知識を体系的に学び、ついにベトナム人として初めてこの資格を手にしました。今年では、日本人の合格者5名もおり、この成功はOmiが掲げる「ヘルステックエンジニアの育成」が、国を超えて実を結んだことを示しています。

Omi Japanは、医療とヘルスケア分野での専門知識を深め、現場で直接必要とされるスキルを持った人材を育成することに注力しています。

Omiの教育体制

理念

Omiでは、社員一人ひとりがしっかりとした知識を得ることを重視し、教育体制の核に「知識×実行力×顧客理解」を据えています。このアプローチは、国内外のメンバーに共通に適用され、技術だけでなく業務の本質も理解させることを目指しています。

知識の体系化

Omiは専門家の監修のもと、日越バイリンガルに対応したe-learningシステムを構築し、2,500枚以上の医療DX教材スライドを制作しています。すべての社員が共通基盤の上で学び、蓄積された知見を教材として活用するトレーニングも行っています。

実行力の強化

新たに始まるプロジェクトでは、業務知識習得のためのフェーズを設け、ユーザー特性や課題を然るべき方法で徹底的に学ぶことで、現場に即したシステム開発を行います。2024年からは開発体制を再編し、特化した知識を持つメンバーでチームを形成することによって、専門的な課題解決力をさらに高める予定です。

顧客との理解の深化

Omiは日本国内の医療機関との連携を強化し、現場での実際のトレーニングやヒアリングを通じて医療従事者のニーズを目の当たりにすることに努めています。この情報はベトナムの開発チームへも即座にフィードバックされ、高速な改善サイクルを実現しています。

将来的には2030年を見据えて、専門資格を持った300名以上の体制を構築することを目指し、その中で医療ITコンサルタントとして育成する計画も着手しています。また、国際的な標準規格であるFHIRに特化したエンジニアを育成し続けていく方針です。

Omi Japanは、医療・ヘルスケアにおける実務知識を身につけた人材の育成に注力し、医療DXの価値を最大限に引き出すことを目指して活動を続けています。技術にとどまらず、現場のニーズに即したソリューションを提供することこそが、医療技術革新の未来を拓く鍵であると、代表取締役社長のダン・ミ・ハインは語ります。