Plus W株式会社がパキスタンのIT人材受け入れ支援を開始し国内の人材不足解消に挑む

Plus W株式会社、パキスタンIT人材の受け入れ支援を開始

近年、日本国内におけるIT人材不足が深刻化しており、2030年までには約79万人が不足する見込みです。この背景を受け、グローバル人材紹介と派遣を手がけるPlus W株式会社は、在パキスタン日本国大使館と連携し、パキスタンからの優秀なIT人材受け入れを支援するプロジェクトをスタートしました。

IT人材の重要性と背景

日本では、IT業界の進化が求められる一方で、求められる人材が不足しているという二律背反な状況があります。この問題を解決するためには、国内での人材育成のみならず、海外からの優秀な人材の受け入れが不可欠です。Plus Wは、パキスタンから来る高度なITスキルを持つ人材を活用することで、日本企業の競争力を高めることを目指しています。

パキスタンのIT人材市場

パキスタンは、英語を共通語とし、IT関連の卒業生を年に25,000人輩出するなど、南アジアのIT大国として成長しています。国内には30万人以上のIT人材が在籍し、近年はGAFAを含む多国籍企業もパキスタンに進出しております。こうした国際的な関心が高まる中、Plus Wは特に優秀な人材をピックアップすべく、現地のパートナーと連携しています。

具体的な取り組みと体制

このプロジェクトでは、優れたIT人材を確保するために、パキスタンとの交流が深いZafar Mahmood氏と提携し、現地の優秀なエンジニアを登録していく予定です。テレワークを含む柔軟な働き方を導入し、採用後もパキスタン出身のスタッフが手厚いサポートを行う体制を整えています。また、日本国内での外国人人材のコミュニティも形成し、パキスタン人材の活躍を支援します。さらに、日本文化の理解を深めるための教育機関との連携を図っていく計画です。

目指す未来と拡大計画

Plus Wは、今後3年でパキスタンからのIT人材登録件数を1万人規模に拡大することを計画しており、2021年度内には50名、2023年までに1,000名以上の人材を日本の企業に紹介することを目指しています。こうした取り組みを通じて、多様性に富んだ人材を活用し、日本のIT業界の発展に寄与することが期待されています。

大使のコメント

在パキスタン日本国大使館の松田邦紀大使は、パキスタンの優秀なIT人材を日本に受け入れる必要性に共感しており、この取り組みが日本のIT人材不足を解消する一つの鍵になることを期待しています。双方の大使館が連携し、多くの民間企業がこのプロジェクトに参加することで、パキスタン人材の日本での活躍がさらに広がることが見込まれています。

企業情報

Plus W株式会社は、グローバル人材の紹介と国内副業人材のマッチングを行っている企業で、2020年に東京都で設立されました。代表の櫻井稚子氏は、国際人材交流の経験を活かしながら、日本国内で新たな働き方を実現するための取り組みを進めています。今後、パキスタンのIT人材を通じて、新しい働き方の可能性を広げると同時に、日本企業の競争力を一層高めていくことでしょう。