タミヤホームが5年で売上10倍を達成！新事業発足で空き家問題解決へ

タミヤホームが新たな挑戦を開始

埼玉県所沢市に本社を置く株式会社タミヤホームは、2024年度に過去最高の売上高を記録し、前年比133％増の30億円超えを達成しました。この結果は、同社が設立から5年で売上を10倍に引き上げたものです。まずはその背景に迫ります。

過去最高の売上と持続的な成長

タミヤホームは、解体業を主軸に空き家問題解決に取り組んできました。7四半期連続で売上を更新し、年平均成長率は54％を超え、3年連続で最高益を達成しています。成功の要因として、経験豊富な人材の採用が挙げられ、今年度は新たに20人の仲間が加わりました。

新たに「不動産ソリューション事業部」を発足

2025年1月、タミヤホームは新しい「不動産ソリューション事業部」を設立しました。この部署は、解体やリノベーションだけでなく、売却や賃貸の選択肢を提供し、より多様なサポートを可能にします。空き家問題は地域社会の深刻な課題であり、さまざまな手段で解決を目指す意気込みがあります。

空き家問題に取り組む意味

全国的に増加している空き家の数は、2023年には82万戸に達し、2043年には165万戸に達するとの予測もあります。タミヤホームは、これに対抗する形で、空き家の解体やリノベーションを通じて地域の活性化に貢献する方針を掲げています。

「空き家再生プロジェクト」の概要

タミヤホームは,3つの選択肢を通じて空き家再生プロジェクトを推進しています。

1. 空き家の解体: 所有者の意向に沿って、建物の解体やリノベーションを支援。
2. 空き家の利活用: 自社で空き家を買い取り、適切にリノベーションし、貸出や売却を行う。
3. 空き家の保全: 外構工事や防犯対策を用いて、思い出を残しながらも安全性を確保します。

田宮社長の思いと今後の展望

代表取締役社長の田宮明彦氏は、「解体を通じて土地や建物に新たな価値を生み出す必要がある」と述べています。同社では、空き家を単なる負の遺産ではなく、次世代につながる資産として活用していくことを重視しており、今後5年間で1万件の空き家問題を解決する目標を掲げています。

地域社会との共創

タミヤホームは、地方自治体や企業との連携を強化し、地域ごとの課題に即した解決策を共に創出することで、根本的な空き家問題の解決に取り組み続けることを決意しています。「空き家をただ解体するのではなく、未来へとつなぐ資産に生まれ変わらせる」という使命に賛同する仲間を増やし、社会へ向けた貢献を続けていくでしょう。