BIM利用技術者試験の実技試験結果が発表
2024年9月27日、一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)は「2024年度前期BIM利用技術者試験1級および準1級」の実技試験の合否結果を公表しました。この試験は、BIM(ビルディング インフォメーション モデリング)に関連する技術者を育成する新たな資格制度として注目されています。
合否結果の詳細
今回行われた試験は7月28日に実施され、1級には99名が申し込み、93名が受験しました。その中で合格者は24名で、合格率は25.8%。一方、準1級は49名が申し込み、44名が受験して22名が合格し、合格率は50.0%となりました。合格者の中には、建設業界での知識と技術を持った新しい人材が含まれています。
XVL技術を活用した参考解答形状の公開
今回の試験では、ラティス・テクノロジー株式会社が開発した軽量3Dフォーマット「XVL」を使用し、参考解答形状が公開されました。これにより、受験者は自分の解答がどれほど正確であったかを確認することが可能になります。XVLは、ブラウザやスマートフォンアプリを通じてアクセスできるため、受験者の利便性が向上しました。
BIMの重要性と試験概要
BIMは、建築業界や建設業界でますます重要視されています。この試験制度は、BIMに関する知識と技術を体系的に評価するもので、2級は基礎知識を問う筆記試験、1級・準1級は実技試験で構成されています。受験には前提条件があり、1級・準1級を受験するためには2級を合格している必要があります。
今後の試験予定
次回の試験は、12月15日に全国で実施される予定です。受験を希望する方は、10月10日から11月7日までの申込期間中に手続きを行う必要があります。また、2級試験は随時受け付けています。
ACSPの役割
ACSPは、業界のニーズに応えるべく、新たな技術者育成を展開しています。これまでの「CAD利用技術試験」からの蓄積されたノウハウを基に、BIM利用技術者試験を設置しました。BIM技術を駆使することで、建築や製造業の生産性向上や地域競争力を強化していくことが期待されています。
ラティス・テクノロジー社の関わり
ラティス・テクノロジー株式会社は、XVL技術により、技術者試験のサポートに取り組んでいます。今後も、この技術を活用することで、受験者や業界への支援を強化していきます。特に、スマートフォンやタブレットでのアクセスが可能になることで、より多くの技術者がBIM技術に触れ、資格取得を目指せる環境が整います。
結論
BIM利用技術者試験の実施は、建設業界における人材育成に大きな影響を与えるでしょう。合否結果の公表とともに、BIM技術の普及が期待されています。資格取得者は、今後の業界の担い手として活躍することが期待されており、業界全体の進展が待たれます。