運動習慣に関する国民意識調査:運動不足が深刻な問題に
2024年10月、株式会社マイボイスコムが実施したインターネット調査により、国民の運動習慣に関する興味深いデータが明らかになりました。9053人を対象としたこの調査では、運動の実施状況や運動に対する意識、さらに運動不足の現状などが詳細に分析されています。
運動習慣:国民の約半数は運動不足
調査によると、運動をしていると回答した人は全体の約45%にとどまりました。このうち、「激しい運動」はわずか2.1%、「中程度の運動」が14.9%、「軽度の運動」が27.8%と、軽度の運動が最も高い割合を占めています。
さらに注目すべきは、自身の運動量が「足りている」と感じる人はわずか16%であるのに対し、「不足している」と感じる人は約70%に上った点です。特に女性30~50代では、「不足している」と感じる人が6割近くにのぼるなど、年代や性別による差も顕著に表れています。週に1~2回程度の運動しかしていない層においても、運動不足を感じている人が約55%と半数を超えていることから、日常的な運動習慣の重要性が改めて浮き彫りになりました。
人気の運動:ウォーキングと筋トレが上位
運動をしている人の中で、最も人気が高いのは「ウォーキング・散歩」で約57.5%。続くのが「筋トレ・ストレッチ」で約38.4%、「ジョギング・マラソン」は約12.7%という結果でした。性別による傾向もみられ、「筋トレ・ストレッチ」や「ヨガ・ピラティス」は女性に人気が高い一方、「ジョギング・マラソン」は男性、特に30~40代に人気が高いことが分かりました。
運動をする理由:健康増進がモチベーション
運動を始める、あるいは続ける理由として最も多かったのは「健康のため」で約83.5%。それに続き、「体力をつける・維持」約52.5%、「加齢に伴う身体機能低下防止」約39.2%と、健康維持増進への意識の高さがうかがえます。一方、激しい運動をする層では「体型維持」「身体能力向上」「趣味」といった理由も高い割合を占めていました。
今後の運動目標:ヨガやピラティスへの関心も高い
今後やってみたい運動として最も多かったのは「ウォーキング・散歩」で約32.6%。しかし、興味深いのは「ヨガ・ピラティス・太極拳」が約14%と、現在行っている運動よりも高い人気を示している点です。これは、健康増進に対する関心の高まりとともに、より心身ともにリラックスできる運動へのニーズが高まっていることを示唆しています。
まとめ:運動習慣の重要性と課題
今回の調査結果から、国民の多くが運動不足に悩んでおり、健康への意識向上と具体的な行動が求められていることが改めて示されました。特に女性30~50代は運動不足に対する危機感を抱いている人が多く、具体的な運動方法やモチベーション維持策の検討が必要です。
今後、より健康的な生活を送るためには、個々のライフスタイルに合った運動習慣を確立し、継続することが重要となるでしょう。そのためには、手軽に始められる運動や、継続しやすい環境づくりといった支援策も必要となるでしょう。
調査概要
調査主体:マイボイスコム株式会社
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年10月1日~7日
調査対象:MyVoiceアンケートモニター9053名