六甲高山植物園でキレンゲショウマの美しい群落が見頃に

六甲高山植物園の素晴らしさ

六甲山観光株式会社が運営する六甲高山植物園では、今、希少な花「キレンゲショウマ」が見頃を迎えています。約3,000株が華やかに咲き乱れる様は、まさに自然の美を感じさせてくれる光景です。特にこの植物は、明治21年に東京大学の初代植物学教授、矢田部良吉によって発見され、その後新属・新種として紹介されました。名門大学の偉業からさらに長い歴史を持つキレンゲショウマは、今や珍しい存在となっています。

キレンゲショウマの特性

この植物はアジサイ科に属し、一般的には深い山のブナ帯の原生林などで見られ、非常にレアな植物です。また、絶滅危惧II類にも指定されており、その生育環境は非常に特殊です。成長すると高さは最大80cmまで達し、涼しい環境の下で、多年草として育ちます。大峰山や剣山、石鎚山に広く分布していますが、その自生地ではシカの食害などによる減少が懸念されています。

今の時期であれば、八月下旬ごろまではこの美しい群落を楽しめる見込みです。ぜひ、このチャンスを逃さず訪れてみてください。

六甲山でのイベント「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」

また、六甲山上では、2025年に「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」として、自然とふれあいながら現代アートを楽しむ芸術祭が開催されます。これは16回目の開催となり、テーマは「環境への視座と思考」です。アーティスト61組による多彩な作品が展示され、来場者はアートを通じて新たな発見ができることでしょう。

開催期間は2025年の8月23日から11月30日までです。時間は10時から17時までで、営業日は一部異なる場合があるため事前に確認が必要です。六甲高山植物園を含む複数の会場で、参加者は多様なアート体験を楽しむことができます。

夜間イベントと入場料金

特に注目すべきは「ひかりの森～夜の芸術散歩～」です。これは夜間限定での光のアート作品が、六甲山の美しい自然を幻想的に演出します。期間は2025年の9月20日から11月30日までの土日祝で、時間は17時から20時です。夜になると灯りに照らされる作品や木々の紅葉を楽しむことができるため、日中とは異なる体験ができることでしょう。

入場料金は大人が900円、小人が450円です。イベントの参加費は無料ですが、別途入園料が必要です。また、昼夜パスや各種割引券の販売も行われており、アートと自然を満喫するためのお得なプランが用意されています。

開園期間について

六甲高山植物園は現在、開園中で、11月30日まで楽しむことができます。ただし、休園日があるため、訪れる際にはホームページでの確認をお勧めします。駐車料金も1,000円ですが、特定の期間は料金が高くなるので注意が必要です。自然あふれる六甲の山々で癒しのひとときを過ごしつつ、珍しいキレンゲショウマを見に足を運んでみてはいかがでしょうか？