CLAT-JAPANの送料有料化がもたらす意義
株式会社フォーカスが運営するオリジナルグッズ製作サイト「CLAT-JAPAN」は、2025年6月17日より送料の有料化を実施すると発表しました。この変更は、同社が長年多くのお客様に愛されてきたサービスを更に強化し、物流業界での複雑な問題に対応するための一環として位置付けられています。
送料有料化の背景
CLAT-JAPANは、効率的なオペレーションにより短納期を実現し、顧客が色味や質感、デザインなどを正確に確認できる無料サンプル作製サービスを提供してきました。これまで送料は無料で提供されていましたが、物流・運送業界における「2024年問題」と呼ばれるドライバーの収入減少や人材不足の中、企業としての社会的責任が求められる現状に対応するため、送料の有料化が避けられない選択肢となりました。
日本経済は、配送会社による高度に発展した物流ネットワークと現場で働くドライバーの尽力により成り立っています。企業はその労働に対して正当な対価を支払う必要があると考えた結果、CLAT-JAPANは送料に対する有料化を決定いたしました。顧客に対してもこの変化に対する理解を求め、社会問題の解決に積極的に取り組む姿勢を示しています。
改定される送料について
送料の改定内容は以下の通りです:
- - コンパクトサイズ(縦31.2cm × 横22.8cm × 厚さ2.5cm以内):250円(税抜)
- - 通常サイズ:500円(税抜)
全国一律料金で、北海道や沖縄、離島への発送でも追加料金は発生しないため、顧客に安心して利用してもらえる体制が整っています。また、代金引換の場合、コンパクトサイズでも通常サイズ扱いとなり、料金は500円(税抜)となります。複数の箱にわかれる場合でも追加料金は発生せず、顧客のご希望に応じて同梱発送も可能です。実物サンプルに関しては、引き続き送料無料で提供されるとのことです。
CLAT-JAPANの歩みと今後の展望
株式会社フォーカスは2009年に設立され、初めはBtoB中心のグッズ販売を行っていましたが、プリントTシャツ事業へ特化したことで急成長を遂げました。特に、高校生からの感謝の手紙や写真に触れ、単なるビジネスではなく、思い出を作る価値に気づいたことが大きな転機となりました。
2020年にはコロナ禍という厳しい局面に直面しましたが、融資を受けて内部投資を行い、社員の年収を引き上げることで早期の回復を果たしました。直近の売上は2024年度に32.9億円を見込むなど、さらなる成長を続けています。
今後はECサイトの海外展開や株式上場を目指して、全社一丸となって挑戦を続けていくことでしょう。新たな物流問題にもしっかりと向き合いながら、顧客に喜ばれるサービスの提供を追求していく姿勢が、今後のCLAT-JAPANの成長を支える原動力となるでしょう。