地域循環型ミライ研究所アニュアルレポート2024の発行
東日本電信電話株式会社の地域循環型ミライ研究所(以下、ミライ研)は、持続可能な地域社会の構築を目指し、地域住民のウェルビーイング向上に資する様々な取り組みを行っています。今回、2024年度の活動成果をまとめた「地域循環型ミライ研究所 アニュアルレポート2024」が発行され、これまでの活動の具体例が紹介されています。
地域の魅力を生かした新たな価値の創造
ミライ研は、人とICTを活用して地域資源を最大限に引き出すことで、社会的価値と経済的価値の循環を目指しています。本レポートでは、地域の文化、食、自然、歴史などを生かした4つのテーマについて取り組みが詳述されています。具体的には、地域資源を活用した「関係人口」の創出、教育モデルの開発、地域の魅力を再発見するための「ローカルディグ」、そしてソーシャルイノベーターの育成に焦点を当てています。
この取り組みを通じて、地域循環型社会の構築に寄与し、地域価値を高めることが目指されています。
実証レポートの発行
特に注目すべきは、関係人口の創出に関する実証レポートです。三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)との共同研究により、地域固有の社会的価値がどのように経済的価値を生み出し、逆にその経済的価値が社会的価値の保存や発展につながるのかが分析されています。
この実証研究では、新しい働き方を持つ企業の従業員が、地域活動に参加することによってどのような意識や行動の変化があるかを測定し、その結果が地域活性化につながることを確認しました。
具体的な実証モデルの紹介
1.
秋田県鹿角市の祭りを活用したモデル
伝統的な祭りを活かし、地域外からの参加を促進する取り組みが実証されています。地域外の人々と住民との交流を促進し、継続的な関係人口を創出する方法についての考察がなされています。
2.
長野県喬木村での探究学習モデル
大学生との交流を通じて地域課題解決に取り組むというアプローチが評価されています。地域住民と学生による共同の探究活動が、地域愛の醸成に寄与することが期待されています。
3.
新潟県十日町市の棚田体験研修
地域資源である棚田を題材にした企業研修を通じて、地域住民と企業社員の交流を促進し、持続的な関係人口の創出を図る取り組みが紹介されています。
これからの展望
ミライ研は、地域で生まれたアイデアや想いをつなげるプラットフォームとしての役割を担い続けるとともに、ウェルビーイングを中心に据えた持続可能な地域社会の実現に向けて、さらなる地域のソーシャルイノベーションパートナーとなることを目指しています。
複数の実証レポートやアニュアルレポートの詳細は、公式ホームページにてご確認ください。地域循環型社会を共創するための様々な取り組みに、一層の注目が集まります。