夢を届ける列車『ななつ星in九州』
2024年11月20日、水曜日に事業構想大学院大学で特別セミナーが開催される。テーマは「夢みる力が『気』をつくる」。登壇するのは、JR九州の唐池恒二氏である。彼は九州旅客鉄道の相談役や一般社団法人九州観光機構の会長も務めるなど、多方面で活躍する実力者だ。セミナーは、東京都港区の事業構想大学院大学東京校で行われ、オンライン参加も可能なため、全国どこからでも参加できる。
このセミナーの注目ポイントは、唐池氏が手掛けた「ななつ星in九州」に関する実体験と、国鉄の分割民営時に経験した苦労話である。「ななつ星」は2013年に初運行を開始し、沿線に住む人々から愛され続けている。その運行初日には10万人以上が集まり、多くの人が感動の涙を流したというエピソードが語り継がれている。その背景には、「ななつ星」にかける職人たちの情熱や、九州の文化、地域の人々の応援がある。
唐池氏は「夢みる力が気を作り出すのです。夢見たくて進めたこのプロジェクトには、多くの人の気で満ちあふれています」と語っている。この言葉からは、「ななつ星」を通じて地域が一体となって応援し、夢を育む力強さが感じられる。
セミナーの内容と目的
本セミナーでは、「ななつ星」の誕生秘話や運行の過程、さらにはJR九州が上場するまでの道のりについて詳しく語られる予定だ。唐池氏自身が多くの人との出会いとともに形づくられた「ななつ星」の理念や、その実現のために苦労したエピソードを共有することで、聴講者に地域振興や夢を追い求めることの重要性を伝えることが期待されている。
事業構想大学院大学は、社会人を対象とした大学院であり、事業構想を実践するための教育プログラムを提供している。多くの業界で活躍する教員や先輩学生と議論を重ね、2年間で専門職学位を取得できる制度が整っている。2023年現在、13期目を迎え、すでに704名が修了した実績がある。こうした経験が、参加者に新たな視点やインスピレーションを与えることを目指している。
夢を語る機会
セミナーは無料で、事前申し込みが必要である。ターゲットとなるのは、事業構想や地域振興に興味がある方々、特に経営者や起業家、教育者、さらに地域に貢献したいと思う人々にとって、理想の環境が提供される。夢を持っている人々が集まり、その意見を交わすことで、新たな発展が期待できる。
おわりに
「夢みる力が気を作る」という唐池氏の言葉を胸に、セミナーで得られる知識や情熱が参加者にとっての新たな一歩となることを願う。JR九州の「ななつ星」のように、地域の人々が夢を抱え、その夢を実現するための努力を続ける姿勢が、今後の日本の企業や地域の発展につながることを信じてやまない。興味を持った方は、ぜひセミナーに参加し、唐池氏の経験を直接感じてほしい。