福岡県鞍手町に待望の新施設が誕生します。2025年1月6日、町民参加型ライブラリ「ブックライブラリ にじいろ」が新庁舎内にオープンする予定です。この新たな図書館は日本出版販売株式会社のプロデュースにより実現しました。特に注目すべきは、町民の皆さんが直接関わる形で選び抜かれた書籍が並ぶ点です。
「ブックライブラリ にじいろ」では、約400冊の本がブックディレクターによって選書されており、さらに鞍手町の住民が選んだおすすめの本約140冊が加わり、合計540冊がそろうことになります。全体のスペースは約50㎡で、町民が「より身近に本を感じる日常」を体験できるような設計となっています。
このライブラリのコンセプトは、「自然に溶け込む『大屋根』のもとにみんなが集う環境共生庁舎」。特に、雨上がりにかかる虹からインスパイアを受けたデザインが印象的で、訪れる人々が晴れやかな気持ちになることを意識しています。ライブラリ内には、7つのジャンルが用意され、それぞれのテーマが「晴れる」ことを中心に展開されています。具体的には「笑って晴れる」「食べて晴れる」「動いて晴れる」「見て晴れる」「学んで晴れる」「泣いて晴れる」「休んで晴れる」といったテーマがあります。
ライブラリの中心的な取り組みとして、町民のおすすめ本が掲げられています。この活動は、地域の交流の促進を目指し、役場や公民館、学校等の協力を得たアンケートを元に進められました。実施したところ、10代から60代までの幅広い世代から213件もの応募が集まったことからも多くの支持を受けていることがわかります。この書籍の背面には、利用者による感想や思いを記入できるスペースが設けられており、読後の感想は他の利用者と共有できる仕組みになっています。今後もおすすめ本の募集は継続され、利用者がライブラリの一員として本作りに参加できる機会を提供し続ける予定です。
新庁舎は、鉄骨造の3階建てで床面積は約5,357㎡にも及び、町の防災やまちづくりの新しい拠点としての役割を担います。ここには「ブックライブラリ にじいろ」だけでなく、多目的ホールやイベント広場、カフェやテラスなども併設されており、地域の人々に愛される交流の場を提供することが期待されています。開庁に向けた準備が着々と進む中で、鞍手町は新たなターニングポイントを迎えています。
「ブックライブラリ にじいろ」の具体的な詳細は以下の通りです。オープン日は2025年1月6日(月)で、開架時間は8:30から22:00と便利な時間設定です。新庁舎の2階に位置しており、興味のある方は福岡県鞍手町の公式ホームページよりアクセス情報などの詳細をご覧ください。
この新たなライブラリがどのように町民の生活に彩りを添えていくのか、非常に楽しみです。みんなで素敵な本との出会いを楽しみましょう!