タカギの革新蛇口アダプターが福岡県発明協会賞を受賞！

タカギの蛇口アダプターが受賞

株式会社タカギが令和7年度「九州地方発明表彰」において、福岡県発明協会会長賞を受賞しました。受賞作品は、簡単に取り付けられる「ラクロック蛇口アダプター」で、特許第6775810号が取得されています。このアダプターは、散水用ホースを蛇口に接続するためのもので、専門的な工具を使わずに取り付けができる新しい設計がなされています。

地域産業の振興と技術革新

この地方発明表彰は、大正10年に始まったもので、地域産業の発展と科学技術の進展を促すために設けられました。八つの地方を対象に、技術者や研究者の優れた発明や考案を表彰しています。タカギが受賞したこのアダプターは、高水圧でも外れにくい安全性と、利用者にとっての利便性を追求した設計が評価されました。

発明のメリット

従来の蛇口アダプターでは、ネジを使って固定する必要があり、その際の手間や水漏れのリスクがありました。しかし、ラクロック蛇口アダプターは、製品内部に蛇口を差し込み、上部レバーを回すだけで簡単に取り付けることができます。さらに、通常は外れる方向に働く水圧を固定力に変える構造を採用し、外れにくさが確保されています。このため、ネジを使わずに施工でき、蛇口を傷める心配もありません。

高い技術力の結晶

タカギは、45年以上にわたって園芸用品の製造販売を行ってきました。今回の発明は、同社が培った水形設計のノウハウと精密な構造を生かした結果です。開発者たちは、人々の生活に快適さと潤いをもたらすことを目指し、デザイン性と機能性を両立させた製品を今後も開発していく意向を示しています。

発明者の思い

発明者の竹山と砂場氏は、福岡県発明協会会長賞を受賞したことを非常に光栄に感じています。彼らは、高さが異なるさまざまな蛇口に対応しつつ、コンパクトな設計を実現することに苦労したと述べています。試作を重ねる中で、立体駐車場のスロープ構造からヒントを得て、省スペースと高さ調整の両立を成功させました。彼らは、日常生活の小さな手間を解消するために、このアダプターの開発に取り組んできたと語ります。