スマホ決済の実態と利用意向の変化
スマホ決済の利用状況についての実態調査が、マイボイスコムによって発表された。この調査は2025年の2月1日から7日間にわたり、9,048名を対象に実施されたもので、モバイル決済の利用傾向や意向が明らかになっている。
スマホ決済の利用状況
直近1年にスマホ決済アプリやサービスを利用したと回答した人は全体の70%を超え、その多くは週1回以上の頻度で利用していることがわかった。特に10・20代の若者層では、その割合が90%近くまで達している。30・40代も約80%と利用が浸透している一方で、70代になると60%程度となり、年齢とともに利用頻度に差が見られる。
利用されたアプリやサービスの中で最も多かったのは「PayPay」で、46.4%がこのアプリを使用していると回答した。続いて「楽天ペイ」や「d払い」が20%台で続き、「交通系電子マネー」や「au PAY」も10%台の支持を得ている。特に「Apple Pay」は若年層に人気があり、女性の10代や20代においては「メルペイ」の利用も高まっている。
利用頻度の詳細
スマホ決済を利用した人の中で、週1回以上利用する割合は7割強に達し、特に男性の30代では週に4~5回以上利用する層が他の年代より高い傾向が見られる。また、Apple PayやGoogle Payの主利用者は、より高頻度でスマホ決済を活用していることが確認できた。
支払い回数に関する分析
支払い回数についての調査では、利用者の約25%が全支払いの8〜9割をスマホ決済で行っており、4割強は6〜7割を占めている。特に10・20代では「10割」で決済している人が15%に上ることが多く、その年齢層では完全にスマホ決済に依存している傾向がある。
スマホ決済の利用意向
今後のスマホ決済の利用意向についての調査では、6割弱が「利用したい」または「まあ利用したい」と回答しており、これは過去調査と比較して増加しています。特に、直近1年間にスマホ決済を利用した人の中では、その意向が8割に達しており、女性の10〜30代においては7〜8割強の高い意向が示されている。
選定基準について
スマホ決済を選定するにあたっての重視ポイントには、「利用できる店舗・サービスの多さ」と「支払いのスムーズさ・手順の簡単さ」が各70%弱の支持を受け、「ポイント還元率の高さ」が52.4%という結果となった。過去調査と比較すると、特典やセキュリティ対策の重要性が相対的に低下してきている点も興味深い。
利用者の声
調査の最後には利用者からのコメントも収集され、PayPayや楽天ペイ、d払いといった各サービス利用者の理由が多様であることが窺えた。実際に利用した理由には、ポイント還元や使いやすさ、手軽さなどが挙げられている。
この調査結果は、今後のモバイル決済の普及や利用の動向に大きな示唆を与えるものである。スマホ決済は今後さらに多くの人々に受け入れられ、日常生活に根付いていくことが予想される。
お問い合わせ情報
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会社概要
マイボイスコム株式会社は、1999年に設立され、インターネット調査やAI分析サービス等を手掛ける伊藤忠グループのリサーチ企業です。所在地は東京都千代田区神田錦町にあり、詳細は
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