クレーンで簡単据付
2025-05-19 11:52:26

東洋建設が革新!クレーン操作だけでブロックを自動据付できる装置を発表

東洋建設が開発した新型ブロック把持装置「Atlas Bucket」



東洋建設株式会社(本社:東京都千代田区)が新たに開発した「Atlas Bucket(アトラスバケット)」は、消波ブロックの据付作業に革命をもたらす装置です。従来はワイヤーによる玉掛けや、現場での潜水士が必要でしたが、この新しい装置はクレーン操作のみで作業を完了させることができます。

「Atlas Bucket」の特長



「Atlas Bucket」は、装置の構造を工夫し、ワイヤーによる吊り作業を廃止できる仕組みを採用しています。具体的には、2本のノーマルシェルと1本の二股シェルから構成され、合計4本の把持爪により、確実に消波ブロックを捉えます。これにより、従来の「斜め吊り」に加え、「チョウチョ吊り」も可能となり、多層積みの据付での便利さが増します。

水中からブロックの天端まで、すべての作業をクレーン操作だけで行えるため、作業員の負担軽減にもつながります。具体的には、船上の作業員による煩雑な玉掛けや、水中の潜水士による玉外しが必要なくなるため、安全性と効率性が向上します。

実証実験結果



陸上で行われた実証実験では、「Atlas Bucket」を用いた消波ブロックの据付作業が、従来の手法に比べて30%以上の作業効率向上を確認しました。実験中、ブロックの落下や破損もなく、安全に作業が進められることが証明されています。これにより、装置の実用性が実証され、今後の現場導入に大きな期待が寄せられています。

水中作業を可視化するシステムとの併用



さらに、東洋建設は水中作業を効率的に行うために、作業状況を可視化するシステムも開発しました。このシステムは、GNSSやクレーンデータ、水中ソナーの測定データを活用し、水中での据付作業状況をリアルタイムでモニタに再現します。オペレータはこの情報を基に、自ら水中の状況を把握しながら据付作業を行うことができ、潜水士の指示を省力化できます。

今後の展望



東洋建設は、これらの技術を駆使し、さらなる改良や新規開発を進めていく方針です。特に、国土交通省が推進する建設現場のオートメーション化「i-Construction 2.0」の実現を目指し、全てのブロック据付作業の無人化技術を確立していく考えです。

この「Atlas Bucket」によって、建設業界における作業の効率化と安全性の向上が期待されており、今後の展開が楽しみです。特許出願も行われており、今後の技術革新に目が離せません。


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会社情報

会社名
東洋建設株式会社
住所
東京都千代田区神田神保町1-105神保町三井ビルディング
電話番号
03-6361-5450

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