「ココヘリ」がトレイルランニングにおける安全の鍵
2025年7月20日(日)、長野県の野沢温泉で開催される「S-Mountain The 4100D マウンテントレイル」において、65㎞および37㎞の各クラス参加者の必携装備品として、「ココヘリ」が指定されました。この取り組みは、山岳での遭難事故を減少させるための重要なステップであるといえます。
ココヘリとは?
「ココヘリ」は、AUTHENTIC JAPAN株式会社が運営する山岳捜索サービスであり、17万人以上の利用者がいます。特定の発信機を身につけることで、遭難時にその位置を迅速に特定し、捜索時間を大幅に短縮することが可能です。トレイルランニングのように速度と距離が求められるスポーツでは、特にその効果が期待されています。
トレイルランニングのリスク
トレイルランニングは、登山と比べるとスピードが速くなるため、レースコースを外れるリスクが高くなります。また、長距離にわたるため、急な体調不良や怪我に見舞われる可能性も大いにあります。これが、遭難の危険を増す要因となっているのです。
山岳遭難の現状
最近のデータによると、日本国内での山岳遭難は増加傾向にあります。警察庁の発表によると、2024年の山岳遭難者数は3,357人に達し、震えるような統計数字です。こうした状況を踏まえ、登山届の提出やGPS機器の携行が呼びかけられています。
ココヘリの効果
このような現状において、「ココヘリ」の重要性はますます増しています。山岳遭難においては、時間が生命を左右します。ココヘリは、専用の電波を利用して直接通信を行うため、捜索活動をスムーズに行うことが可能です。そのため、他の捜索手段と比べて圧倒的なスピードで遭難者を救出できることが特長です。
他のトレイルランニングレースでも採用
「ココヘリ」は、野沢温泉のマウンテントレイルに限らず、全国のトレイルランニングレースでも必携装備品として指定されています。具体的には、デジタル信号を発信して位置を特定し、捜索を迅速に行うシステムが評価され、多くのレースでの採用が進んでいます。
代表的なトレイルレース
いくつかのレースでは、ココヘリが必携装備品に指定されています。例えば、DEEP JAPANや奥武蔵ロングトレイルレース、NISEKO EXPEDITIONなどが挙げられます。
まとめ
トレイルランニングは魅力的なスポーツですが、その魅力にはリスクが伴います。「ココヘリ」を搭載することで、安心してレースを楽しむことができるようになります。登山者やランナーにとって、自己管理だけでなく、安全装備の意識を高め、「命を守る」ことの重要性を再認識する必要があります。これからも、さらなる安全対策が求められる時代です。
詳しい情報は公式ウェブサイトで確認の上、安全なトレイルランニングを楽しみましょう!
ココヘリ公式サイト
大会ウェブサイト