CyberOncology®の登場
2020-09-28 15:00:06
がん医療の未来を切り開く「CyberOncology®」システムの導入開始
がん医療の未来を切り開く「CyberOncology®」システムの導入開始
近年、がん治療におけるデータ利用の重要性が高まっています。特に、リアルワールドデータ(RWD)は、臨床研究や治療法の改善に不可欠な要素として注目されています。しかし、従来の電子カルテは、多くの情報が文章ベースで記載されているため、データ解析が難しく、効率的な活用が求められていました。
そのような課題を克服するため、PRiME-Rが開発したのが、電子カルテへの入力支援システム「CyberOncology®」です。このシステムの導入により、がん薬物治療に関するデータを容易に標準化し、構造化して蓄積できるようになります。
システムの特徴
「CyberOncology®」は、ユーザーがプルダウンメニューから選択する形で医療情報を入力できる仕組みを提供します。これにより、データが統一的に構造化され、治療内容や有害事象の可視化が実現します。従来の手法では把握しきれなかったデータも一元管理し、効果的な医療戦略を立てるための基盤を構築します。
加えて、このシステムでは、がんゲノム医療に関連する臨床情報の登録作業を効率化し、C-CAT(がんゲノム情報管理センター)への情報送信を容易にします。これにより、医師は治療に専念できるようになるでしょう。
データ活用による利点
本システムにより蓄積されたデータは、患者個人を特定しない形での統計処理が可能であり、他の医療機関や製薬企業への情報提供が行われます。これにより、様々な治療過程における因果関係の分析が可能になり、新薬の開発や治療の効果に関する研究の質が向上します。
今後の展開とこれからの目標
PRiME-Rは、「CyberOncology®」を通じて、医療従事者の負担を軽減し、患者にとって最適な治療を提供することを目指しています。今後の技術開発においては、さらなるデータ分析機能の強化や、治療の個別化を進めるための機能を拡充していく予定です。
このシステムの導入によって、がん治療の現場がどのように進化していくのか、ますます注目が集まります。患者がより良い治療を受けられるための環境整備を目指し、「CyberOncology®」は医療の未来を切り開いていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社
- 住所
- 京都府京都市左京区吉田本町36番地1
- 電話番号
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