磯崎功典氏がGCNJを率いる新体制がスタート
2025年6月25日、一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)は、東京で年次総会および理事会を開催し、新しい体制を発表しました。その中で、キリンホールディングス株式会社の代表取締役会長CEOである磯崎功典氏が新たに代表理事として就任しました。本記事では、GCNJの概要や磯崎氏のリーダーシップのもとでの今後の展望について詳しくご紹介します。
GCNJとは?
GCNJは、2003年に設立された日本国内における国連グローバル・コンパクトのカントリー・ネットワークです。これは、国際社会の持続可能な成長を支援するために設けられた枠組みであり、特に人権、労働条件、環境保護、腐敗防止といった4つのテーマに取り組んでいます。現在、GCNJの会員は658を数えており、企業や団体と協力して社会的責任を果たすための行動を促進しています。
磯崎功典氏の経歴
磯崎氏は1977年にキリンビール株式会社に入社し、その後数々の重要な役職を歴任してきました。フィリピンのサンミゲル社では取締役を務め、経営企画部門の責任者としても活躍しました。2015年にはキリンホールディングスの社長に就任し、2024年からは現在の会長CEOとして経営を担っています。その豊富な経験を生かし、GCNJでは持続可能な社会の実現に向けて力強いリーダーシップを発揮することでしょう。
持続可能な社会を目指して
GCNJは、国連グローバル・コンパクト創設から25年を迎え、SDGsの達成期限が迫る中で新たな挑戦をしています。磯崎氏は就任の際、「持続可能な社会の実現に向けて、会員企業・団体との連携を深めていく」と述べ、GCNJの活動をさらに推進していく意向を示しました。
GCNJは、持続可能な社会を実現するための10の原則に基づき、会員企業や団体が社会や環境における課題解決に向けて積極的に取り組むことを促します。これからの時代、企業は利益だけではなく、社会全体との共存を図る方策が求められています。
新体制の理事と監事
GCNJの新たな理事には、有馬利男氏(富士ゼロックス前社長)、河口眞理子氏(立教大学教授)、小泉篤氏(花王特命フェロー)など、多彩な背景を持つメンバーが名を連ねています。また、新たに就任した監事には、高矢葉子氏(りそなホールディングス執行役)や田村拓氏(EDAS理事長)などがいます。これにより、幅広い視野を持つ理事会が揃い、GCNJの活動が一層充実したものになることが期待されています。
未来へ向けての期待
磯崎氏のリーダーシップの下、GCNJは日本のビジネスセクターの力を結集し、持続可能な社会を実現していく大きな力となります。国際社会におけるリーダーシップを発揮し、課題解決に向けた積極的な行動を続ける姿勢が求められています。今後も、GCNJがどのような影響を与えていくのか、目が離せません。