広がる新たな観光の形、奥会津体験博覧会
福島県の奥会津地域で、2024年10月1日(火)から2025年2月28日(金)にかけて『奥会津体験博覧会 せど森の宴2024』が開催されます。このイベントは、地域住民が主人公となり、奥会津の独自の文化や体験を提供する「着地型観光」のモデルとして注目されています。
奥会津地域の魅力
奥会津は、柳津町、三島町、金山町、昭和村、只見町、南会津町、檜枝岐村の7つの町村から成り立っています。この地域は豪雪地帯であり、厳しい環境の中で育まれた知恵や工夫が今でも息づいています。そのため、参加者は地域ならではの生活の知恵に触れながら、さまざまな体験を楽しむことができます。
プログラムのバラエティ
今年度は過去最多の42プログラムが用意されています。参加者は、文化体験や自然体験の多彩なコースから選ぶことができるため、興味や好みに合わせたプログラムが楽しめます。具体的には、地域の伝説に因んだ「かしゃ猫づくり」や「しめ縄作り」といった手工芸、さらには「霧幻峡渡し乗舟体験」や「かんじき歩き」などの自然体験が含まれます。これにより、参加者は地元の人々と交流しながら、特別な思い出を作ることができます。
特別な体験
たとえば、三島町では地元の大工から直接学ぶ「かしゃ猫づくり」があります。これは地域の伝説を聞きながら、実際に手を動かすことで、奥会津の文化に対する理解が深まります。また、野老沢(ところざわ)和紙の紙漉きや鹿皮のマラカスづくりなどのワークショップも魅力的です。
参加方法
各プログラムの申し込みは、公式ウェブサイトおよび電話で受け付けています。2024年9月24日(火)の12:00から予約が開始されるため、興味のある方は早めにチェックしてみてはいかがでしょうか?
受賞歴と地域への影響
『せど森の宴』は、地域住民の知恵や技術を活かしたビジネスモデルが評価され、2023年度の「第1回 全国シェアリングシティ大賞」で特別賞を受賞しました。この賞は、地域の持続可能な発展に寄与する活動として注目され、奥会津の魅力を全国にアピールする機会となります。
終わりに
『奥会津体験博覧会 せど森の宴2024』は、普段の観光とはひと味違った、奥深い地域の文化や風土を体験できる貴重な機会です。奥会津の人々が心を込めて用意したプログラムに参加することで、思い出に残る体験が得られることでしょう。ぜひ、地域の魅力に触れ、一歩「奥」へ進んでみてください!