酪農体験をオンラインで!
2021年9月より、北海道雄武町では学校向けに酪農に特化したリアルオンライン授業を実施しています。このユニークなプログラムは、子どもたちが周囲で消費する牛乳の重要性や、牛の幸せを考えた酪農について学ぶきっかけを提供します。
授業では、子どもたちに食の根源を知ってもらうためのアプローチがとられています。牛乳や乳製品は日本で年間30kg消費されており、私たちの日常生活に深く結びついています。しかし、多くの人々が乳牛についてどのくらい理解しているでしょうか。このオンライン授業では、乳牛がどのように牛乳を生産するのか、またその生産過程を通じて食べ物の大切さを知ることが目指されています。
珍しいリアルオンラインツアー
現在までに、RAKUNOO(ラクノー)はオンラインツアーを5回開催し、全国各地から100人以上の参加者を集めました。東京都や大阪府、さらにはシンガポール在住の家族など、年齢問わずさまざまな人々がこのプログラムに参加し、牛に対する興味を深めています。
生き物への興味を育む
生き物の命の大切さを教えるためには、まず牛に興味を持ってもらうことが重要です。授業中には「牛は何歳から乳を出すのか?」や「牛は赤を見て興奮するのか?」といったクイズを挟みながら、参加者の興味を引き出します。これによって、牛が身近な存在として感じられるようになり、食や命について考えるきっかけを提供します。
アニマルウェルフェアの大切さ
さらには、酪農家が実践するアニマルウェルフェアへの配慮も授業の一環です。牛がストレスを感じずに元気に過ごせる環境を整えることが、牛の健康や寿命に繋がることを理解してもらいます。授業では実際の牧場の作業を紹介し、参加者に牛がどれだけ恵まれた環境で生きているかを伝えています。
雄武町の取り組み
特に雄武町では、地元の学校に向けた授業を通じて、子どもたちに酪農についての理解を促進しています。コロナ禍で社会科見学が難しい状況において、こうしたオンライン授業は新たな学びの場を提供し、参加者の関心を高めています。今後は、より多くの学校に向けてカスタマイズした授業を行う予定です。
魅力的な観光プログラム
RAKUNOOでは、オンライン授業の内容を実際の牧場で体験できる「牧場さんぽ」といった観光プランも提案しています。オンラインで見た牛を直接見ることで、食のグローバルな視点から命の重要性やアニマルウェルフェアについて再考させる機会を提供します。
この酪農リアルオンライン授業は、子どもたちに新しい知識を与え、未来の食を担う世代の育成につながることでしょう。また、地域の特産を体験できるオンラインの場として、教育関係者や家庭から高い関心を寄せられています。
参加方法
今後も続くこのリアルオンライン授業への参加希望者は、公式ウェブサイトにて予約が可能です。教育上の価値を感じてもらえることを願っています。
詳しい情報は
こちらでご確認ください。