BlackBerry IoTとHaleyTekが共創する未来のオーディオ技術とは
BlackBerryとHaleyTekが共に描く未来の自動車音響技術
2024年9月4日、カナダのBlackBerry IoTとスウェーデンのHaleyTekが協力し、革新的なコックピット用ソフトウェアプラットフォーム「Generic Automotive Platform(GAP)」の提供を開始しました。このプラットフォームは、Android Automotiveの開発を効率化し、次世代のインフォテインメントシステムを迅速に市場に投入することを目指しています。
GAPの特徴と利点
GAPは、BlackBerry IoTのQNX® Hypervisor for SafetyおよびQNX® Soundプラットフォームを採用しています。これにより、ソフトウェア定義型自動車向け音響技術(Software-Defined Audio、SDA)を取り入れた未来の車車載コックピットを実現します。SDAは、ユーザーに高品質な音響体験を提供しつつ、部品コストの大幅な削減を実現します。また、パーソナライズされたオーディオソフトウェアは購入後も更新可能で、新しい収益源となるサブスクリプションモデルへの移行を可能にします。
特に注目すべきは、Over The Air(OTA)でのAndroid™やセキュリティのアップデート機能です。これにより、システムのライフサイクル延長とともに、安全性も高められます。
自動車エコシステムの進化
HaleyTekのCEOであるヤン=エリック・ラーション氏は、GAPの市場投入がインフォテインメントシステムの進化を促進し、自動車エコシステム全体の革新を可能にすると宣言しています。オープンなシステムであるVirtIOを採用することで、ハードウェアとソフトウェアの真の分離を進め、クラウドを活用した開発の利点を引き出します。この取り組みにより、さまざまな自動車メーカーにおいて、統合作業の効率化が図られます。
次世代開発環境の構築
気鋭のシニア・バイスプレジデントであるジョン・ウォール氏は、HaleyTekとの協業が次世代の車載インフォテインメントの再定義につながることを示唆しています。彼の言葉によれば、顧客は多様なシステムオンチップ(SoC)ベンダーやクラウド環境での一元的なソフトウェアライフサイクルの管理を求めており、VirtIOはその実現を簡素化します。これにより、潜在的には数億ドル規模のコスト削減が期待されており、HaleyTekの顧客へも同様の価値を提供できるとの見込みが示されています。
持続可能なイノベーションへの取り組み
BlackBerry IoTとHaleyTekは、今後も持続可能なイノベーションを追求していく方針です。彼らは、エコシステムとエンドユーザーの体験向上を目指し、高度な共同プラットフォームの構築に注力しています。
今後の自動車市場において、これらの技術革新はどのような影響を及ぼすのか、業界の動向が注目されます。さらなる詳細情報については、HaleyTekの公式サイトとBlackBerryの関連ページを訪れてみてください。
会社情報
- 会社名
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BlackBerry Japan 株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂1-11-30
- 電話番号
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