パラオの海洋保護提携
2025-03-18 11:11:26

パラオ共和国とコンサベーション・インターナショナルが海洋資源保護で新たな一歩を踏み出す

パラオ共和国とコンサベーション・インターナショナルの新たなパートナーシップ



2023年、東京で開催された「ワールド・オーシャン・サミット」において、パラオ共和国と著名な環境 NGO であるコンサベーション・インターナショナルが、海洋資源の持続可能な利用と保護に向けた新たな連携を発表しました。本協定は、両者が共に目指す持続可能な漁業と海洋保全に根ざした強靭な島嶼経済の構築を支援するための重要な一歩です。

進化する協力関係


この新しい覚書(MOU)は、2021年に初めて締結された協力関係を進化させるもので、パラオの国民ビジョン「A Kot a Rechad er Belau」(パラオの人びとを第一に)に基づいています。これにより、保全活動が地域社会にもたらす利益がさらなる強化を図られることが期待されています。

「海洋に基づく発展計画」(The Palau Blue Prosperity Plan) を基盤とする新たな覚書は、2029年までの協力期間が設けられました。この計画では、パラオ国立海洋保護区の強化、持続可能な漁業の推進、地域経済の活性化が重要視されています。特に、漁業の持続可能な管理に向けた政策の強化や、インフラの整備、資金面での助成が盛り込まれており、パラオの地域社会における経済的利益の向上を図るものです。

環境と経済の両立


この協定により、パラオは世界的な海洋保護と適応管理戦略をリードしながら、重要な生態系の保護を促進することを目指しています。パラオ共和国のスランゲル・S・ウィップス・ジュニア大統領は、古来から伝わる自然との調和の重要性を強調し、コンサベーション・インターナショナルとの連携を深めることの意義を述べています。大統領は、「このパートナーシップは、海洋資源の保全、経済の安定、未来世代への責任を果たすための礎となるだろう」とし、この取り組みの重要性を示しました。

コンサベーション・インターナショナルの役割


コンサベーション・インターナショナルのCEOであるM.サンジャヤン氏は、パラオが自然保護と持続可能な経済が共存できることを示す先駆者であると指摘し、新しいパートナーシップの重要性を語りました。また、20年にわたる取り組みをさらに進展させ、この地域での健全な海洋環境を実現するための共通のビジョンを再確認したとの意義を強調しました。

未来への期待


今後、コンサベーション・インターナショナルはパラオ共和国が「海洋に基づく発展計画」の目標を達成するために、継続的な支援を行っていくとしています。本協定の締結は、パラオの地域経済の発展と同時に、世界的な海洋環境の保護への重要な寄与を果たすことに繋がると期待されています。

このような連携が強化されることで、パラオ共和国のみならず、他の国々においても持続可能な経済成長と環境保護が両立できるという未来が開かれることを望みます。


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会社情報

会社名
一般社団法人 コンサベーション・インターナショナル・ジャパン
住所
東京都千代田区内幸町2-1-6日比谷パークフロント19F
電話番号
050-1754-5679

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