原子力発ベンチャー
2021-07-14 10:00:08

原子力機構発の技術革新!エマルションフローテクノロジーズが8000万調達

エマルションフローテクノロジーズが資金調達



2023年、原子力機構から生まれたベンチャー企業、株式会社エマルションフローテクノロジーズ(EFT)が、リアルテックファンドから8000万円の資金調達を実施しました。この資金は新しい技術の開発と事業化を加速させるためのものであり、特にレアメタルのリサイクルに向けた取り組みが注目されています。

レアメタルを取り巻く現状



現在、ハイテク産業に不可欠なレアメタルは主に輸入に依存しており、その供給は不安定です。この状況は、カーボンニュートラルを目指す世界的な流れの中で特に重要な問題となっています。特に、電気自動車(EV)の普及に伴って、レアメタルの需要が増加していくことが予測されます。こうした背景から、EFTの取り組みは業界全体にとって大きな期待が寄せられています。

エマルションフロー技術の特長



EFTが開発した「エマルションフロー」という溶媒抽出技術は、従来の技術と比較して一貫して手続きがシンプルでコストが低いため、高純度なレアメタルを効率的に抽出することが可能です。従来の方法では液相の混合・分離に時間と手間がかかるのに対し、エマルションフローは送液のみの工程で済むため、時間と資源を節約することができます。

高品位素材としての「水平リサイクル」



EFTはまた、都市鉱山からのレアメタル回収技術の確立を目指しています。特に、リチウムイオン電池に含まれるレアメタルの取り出しは従来難しいとされていましたが、エマルションフローを利用することで低コストかつ高純度に行えるようになりました。これにより、レアメタルをハイテク産業に直接再利用する「水平リサイクル」を実現することが可能となります。

資金調達後の展望



今回の8000万円の資金を元に、EFTは第5世代のエマルションフロー装置の開発や事業化の加速を図っています。また、この技術を広めるためのトータルサポート事業も展開する予定です。これらの取り組みが成功すれば、将来的な脱炭素社会に向けたレアメタルの安定供給に大きく寄与することが期待されています。

企業情報



株式会社エマルションフローテクノロジーズは2021年4月に設立され、茨城県那珂郡東海村に拠点を置いています。代表の鈴木裕士氏のもと、エマルションフロー技術を利用したリサイクル事業に注力しており、5000万円以上の資本金を有する企業です。公式サイトも開設され、さらなる情報提供が行われています。

このように、エマルションフローテクノロジーズの取り組みは、レアメタルリサイクルの新たなスタンダードを築く可能性があり、今後の展開に大いに注目が集まります。

会社情報

会社名
株式会社エマルションフローテクノロジーズ
住所
茨城県那珂郡東海村白方7番地5
電話番号

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